株式投資の収益3種類! 株式投資はどうやって利益を生み出すのか?
2020年9月20日 07:59
コロナ・ショックから回復し、最近では米国の代表的な株式指数であるS&P500とナスダックが史上最高値を更新した。投資ブームの後押しもあって、株式投資に興味を持つ人が増えているようだ。
【こちらも】投資信託の「基準価額」とは? 投資信託で利益を得る仕組み
そんな株式投資だが、どのように利益を得られるのかを具体的に知っている人は多くない。ここでは、株式投資から得られる主な収益を3種類紹介する。
■売却益(キャピタル・ゲイン)
株式投資においてメインの収益となるのが売却益(キャピタル・ゲイン)だ。株価は日々、変動している。売却益は基本的に、株式を安く買って高く売れば得られる。
例えば、ある株式を1万円で購入したとしよう。購入してから1カ月後に1.5万円に値上がりして売ったとしたら、5,000円の売却益を得られるだろう。
株価は投資先企業の業績や、経済動向、社会情勢などによって需要と供給のバランスが変わることで変化する。例えば業績の悪化で利益を生み出せなくなった企業は人気がなくなり、株式を購入する人が減り、株価が下がりやすい。
その逆に業績の出ている企業は投資家の期待感が高まり、多くの投資家から株式を購入され株価が上がる。
もちろん、購入したときより価格が下がることもあるため、売却損は覚悟しておく必要がある。
■配当金(インカム・ゲイン)
配当金(インカム・ゲイン)とは、企業が株式を購入してくれた投資家に対して、収益の一部を定期的に分配するお金のことだ。配当金がもらえるのは、決算期である3月であることが多い。配当金の額は、その時々の企業の業績によって変わる。業績によっては、受け取れないときもあるだろう。
配当金は、所得税の課税対象になっており、利益の約20%を税金として支払わなければならないことには注意が必要だ。
■株主優待
株主優待は、厳密には収益とは言えないが、投資家が受け取れる価値あるものという意味で利益と考えられる。
株主優待とは、株式を発行している企業が投資家に対して、サービスの割引や提供をすることをいう。株主優待を受けるには、投資先企業が決めた条件を満たす必要がある。例えば、一定数以上の株式を購入することや、指定された時期までに保有しておくなどだ。
株主優待を受け取ることを目的に投資してもかまわないが、最終的には売却益や配当金で資産を増やすことを忘れないようにしたい。(記事:たけお・記事一覧を見る)