ゆうちょ銀行で「ドコモ口座」以外のサービスでも不正預金引き出しが発生

2020年9月16日 08:22

高市早苗総務大臣は9月15日の記者会見で、ゆうちょ銀行からドコモ口座を含む6つの決済サービスから不正な預金引き出しが起きていたと発表した(高市総務大臣記者会見[該当部分は7分12秒あたりから]ITmediaケータイ Watch)。 これは11日に行ったゆうちょ銀行からのヒアリングで判明したという。ゆうちょ銀行が即時口座振替(銀行口座連携)を提供している12の決済サービスのうち、6サービスで不正出金が確認されたとしている。ゆうちょ銀行側は被害が発生したサービスについては現在調査中であるとして、どのサービスで不正出金が起きたのかは公開していない。 なお、ITmediaによるとゆうちょ銀行が提供している12の決済サービスは以下の通り。このうちドコモ口座とKyashに関しては新規の口座振替の申し込みを停止しているという。Kyashは不正な貯金の引き出しがあったかは現在調査中という(日経新聞)。支払秘書(ウェルネット)   ドコモ口座(NTTドコモ)   Kyash   PayB(ビリングシステム)   FamiPay(ファミマデジタルワン)   pring   PayPal   PayPay   メルペイ   ゆめか(ゆめカード)   LINE Pay   楽天Edy 高市総務大臣は、ユーザーに対して記帳などをして不審な出金がないか確認するよう求めている。ただしこれはゆうちょ銀行に限らずだが、未記帳件数が一定行を超えると、取引額がまとめて表示され合算されてしまう仕様がある。ドコモ口座問題でこの仕様により、不正取引が見つけにくくなっているという指摘が出ている(Togetterゆうちょ銀行「お取引履歴(通帳未記帳分)のご案内」の送付廃止)。 例えば「イッカツ+合算された期間の取引金額」といった表示パターンだ。このため、記帳だけでなく、取引がまとめて合算表示されている部分に関しては、記載が抜け部分の履歴に関しても、銀行の窓口で発行しないと完全に確認できない場合があるので注意したい。

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