基本に戻り音読で英語学習
2020年9月9日 12:54
英語学習には音読をおすすめしたい。音読など当たり前すぎると思うかもしれないが、じつは英語を音読すると、頭の中に英語の基礎ができあがり、英文や意味もクリアに理解できるようになる。声に出して読むだけの音読。その効果ややり方のコツを見ていこう。
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■音読のよさ
国語でおなじみの声に出して読む音読には、脳を鍛える力がある。脳は使えば使うほど働きが高まるため、記憶力がアップする。音読を英語学習に使えば暗記力もつくだろう。
さらに英語音読をすれば、頭の中に英語の感覚が積み上がり、英語脳ができてくる。継続することで英語の構造や内容が頭に残ってゆく。すると徐々に英語の理解と判断が早くできるるため、英語テストでも問題を容易にとけるようになるだろう。
■音読の効果
音読では目で見る・声に出す・耳で聞くを同時に行うため、記憶が定着しやすい。さらに英文の意味も理解しやすくなる。また継続することでスピーキング力も上がるだろう。筆者の体験では、音読をすると頭の中で英語がはっきりしてきた。頭の中に英語の構文、主語・動詞・目的語などが明白になるようであった。
■音読のやり方
テキストをはっきり大きな声で読み、スピードは速めを心がける。最初は1分のような短い時間からやってみて、慣れてくれば音読時間は好みで変更すればよい。
また、ラジオアプリやSNSアカウントで音読を録音・保存すれば、英語音声アルバムができあがる。後から発音や発声のチェック、上達を振り返ることも可能だ。
■何を音読するか
教科書、ラジオ会話テキスト、英字新聞、洋書、TOEICパート5・6問題など、何でもよい。自分の興味深い話であれば脳の働きはより活発になる。普段の英語レベルよりもやさしい内容の英文にした方が理解しやすい。
■おすすめ音読本
「英会話・ぜったい音読・入門編」國弘正雄、千田潤一、久保野雅史
「英会話・ぜったい音読・標準」國弘正雄、千田潤一
「英会話・ぜったい音読・挑戦」國弘正雄、千田潤一
著者のひとり、國弘正雄は同時通訳の神様と呼ばれ、サイマル・インターナショナルの設立者であり、大学教授としても有名な英語教育の第一人者のひとり。入門編は中学1、2年の英語教科書レベルなので基礎からのやり直しにぴったりである。標準編は中学3年生の英語教科書からの内容、挑戦編は高校1年生英語教科書から。
音読に慣れたらディクテーションやシャドーイングを加えると英語の基礎が頭の中にできあがる。英語脳を作り、記憶力アップにもつながる音読。好きな英文を声に出してためしてほしい。(記事:鵜飼圭・記事一覧を見る)