姿勢を注意すると勉強嫌いが加速する! 姿勢を直す良い声かけとは?
2020年8月27日 12:23
子どもの勉強している姿を見ていると、姿勢が気になることがあるかもしれない。つい「背筋を伸ばしなさい」というように注意していないだろうか。実はこの声かけは長期的に見ると逆効果になってしまう。姿勢を直させたいのなら、まずは勉強を好きになってもらえるような声かけから始めてみよう。
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■なぜ姿勢が悪くなるのか
姿勢が悪い原因はいくつか考えられる。1つ目はADHDである可能性だ。じっと座っていることが苦手で、どうしても立ちたくなったり姿勢が悪くなったりする。この場合は、注意したところで良くなることはないので、成長とともに落ち着くのを待つしかない。
2つ目は勉強が嫌いで集中できないせいだ。多くの場合はこちらの可能性が高い。姿勢を正すように注意することで一時は姿勢が良くなるが、それが根本的な解決方法に繋がることはないだろう。
どちらが原因であっても、姿勢を注意されることによってさらに勉強が嫌いになってしまうことは間違いない。一時的に姿勢を正したとしても、時間が経つにつれてどんどん姿勢は悪くなるだろう。親や先生が見ていないところでは、勉強すらしないかもしれない。
■「やる気は良い姿勢から」は本当?
「姿勢を正すとやる気が出る」という話を、聞いたことがあるのではないだろうか。しかし、筆者はその言葉に懐疑的である。確かに血の巡りが良くなり、集中できるということはあるだろうが、勉強嫌いはそんな微かなことでは解決しない。要は話が逆で、「やる気があるから姿勢が良くなる」のである。
■子どもの姿勢が悪いときの良い声かけとは
姿勢が悪いことを根本から直したいのであれば、勉強にやる気を持ってもらわなければならない。注意して欲しいのは、姿勢のことに限らず「~しなさい」や「~をやめなさい」など命令するようなことは、厳禁ということだ。代わりに親ができることは、勉強に向かう気持ちをリラックスさせてあげることではないだろうか。
例えばそっと温かい飲み物を出してあげる、雑談に付き合ってあげる、どんな勉強をしているのか聞いてみる。勉強をやらなきゃいけない、でもやりたくないという葛藤に寄り添ってそっと見守ってあげるのだ。感じている不安や他のものへの興味を親が一緒に受け止めてくれたら、子どもは安心して勉強に向かっていけるはずだ。そのうちいつの間にか正しい姿勢で勉強しているのである。(記事:双風サキ・記事一覧を見る)