車両火災は古いクルマだけではない! 日頃の行動が危険を招くことも
2020年8月25日 17:44
先日、ロックバンド「SOPHIA」のボーカル、松岡充さんが運転する高級スポーツカー「シボレーコルベットC3」が炎上したことがニュースとなったが、原因はまだわかっていないという。このクルマは1968年型と古かったが、年式の新しいクルマでも、普段の何気ない車内の使い方で車両火災の危険がある。
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車両火災は、古いクルマでは配線などの電気系統の劣化からショートを起こして発生することがあり、また、後付けの電装系パーツの取り付け不備により発生することもある。他にも、エンジンルーム内へのウェスの置忘れや、バッテリーターミナルの緩みが原因で起きることも多い。
だが、こういった事例の他に、普段クルマに持ち込むペットボトルが原因で火災が発生することがあると、JAFでは警告している。
ペットボトルが火災の原因となるなど、考えたこともない人も多いだろう。だがペットボトルに水が入っていた場合、それが太陽の光を集約し、虫メガネのレンズの役割を果たすことが知られている。集約された光の先に燃えやすいものがあれば、車両火災に繋がるというわけだ。
また、車内のガラスに吸盤で取り付けられたアクセサリーも危険だ。吸盤もレンズと同じ作用を起こすことがあり、光を集約して車両火災の原因に繋がる。吸盤アクセサリーは、サイドガラスやリアガラスでも無色透明の場合は注意が必要だ。
当然、引火性の高いライターやスプレー缶を車内の直射日光が当たる場所に置くことも非常に危険だ。特に夏場は車内の温度が高くなるため、車両火災の危険度はぐっと高まる。
車両火災を防ぐために注意することは、引火性の高いライターやスプレー缶を放置しないことは言うまでもないが、車内に飲みかけのペットボトルを放置しないことも重要だろう。また、クルマのエンジンをかけたまま停車させる際も、枯草など燃えやすいものがある場所に停車させると、エンジンの熱で火災が発生する危険があるため、アウトドアでは注意が必要だ。
他にも、カーナビゲーションやドライブレコーダーなどの後付けの電装品は、機器が正しく接続されているか、ショートなどの問題がないか十分注意する必要があり、取り付けには専門の知識が必要となる。自分で安易に取り付けることは非常に危険であることも理解しておいたほうが良いだろう。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る)