NYの視点:今週の注目:共和党大会、パウエルFRB議長KC主催年次シンポジウム講演
2020年8月24日 07:37
*07:37JST NYの視点:今週の注目:共和党大会、パウエルFRB議長KC主催年次シンポジウム講演
シカゴ先物のデータによると、投機家や投資家のユーロの買い持ち高が前々週からさらに増加し、過去最大に膨らんでおり、週末にかけた売りを加速させた可能性がある。一方、円の買い持ち高は減少。
今週も米国債相場を睨む。カンザスシティ連銀が年次経済政策シンポジウムを開催。パウエル議長は27日に「金融政策の骨組み見直し」に関し講演を予定している。議事録で見られなかったハト派姿勢が示されるとドル売りが再開することになる。各国の中銀総裁などの講演もあるFRBの年次総会は通常この時期、ワイオミング州、ジャクソンホールで開催され非公開だが今年は初めてライブ配信で公開される。そのほか、カナダ中銀マックレム総裁、英国中銀のベイリー総裁の講演が予定されている。経済指標では住宅関連指標が発表されるがパンデミック期間、唯一金利の低下が奏功し住宅市場が堅調に回復しており、好調な結果が期待される。また、第2四半期国内総生産(GDP)改定値は‐32.5%へ小幅上方修正が予想されているものの過去最大の落ちこみに変わりはない。景気を左右する消費者信頼感指数の8月分にも注目が集まる。
また、米追加パンデミック経済救済策を巡る与野党の交渉にも注目が集まる。民主党の穏健派が合意に向けた歩み寄りを同党のペロシ下院議長に要請していると報じられており、何らかの進展はドル買いやリスク選好の動きに繋がる。トランプ政権は米企業が中国国内でWeChatを使用することは問題ないとの考えを示し米中第1段階貿易協定も今のところ継続する意向であるため米中対立リスクも緩和。トランプ大統領が正式に共和党の大統領候補に指名される共和党大会にも注目が集まる。大統領はすでに所得が10万ドル以下の国民の税免除、キャピタルゲイン減税などの方針を発表しているが、演説内容に注目が集まる。
■今週の主な注目イベント
●米国
24−27日:共和党大会、トランプ大統領が正式に共和党の大統領候補に指名
24日:7月シカゴ連銀全米活動指数、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が講演、
25日:6月FHFA住宅価格指数、6月S&P住宅価格指数、8月消費者信頼感指数、7月新築住宅販売件数、8月リッチモンド連銀製造業指数
26日:7月耐久財受注
27日:トランプ米大統領が党大会で演説、4−6月期国内総生産(GDP)改定値、週次新規失業保険申請件数、7月中古住宅販売仮契約
27−28日:カンザスシティ連銀、年次経済政策シンポジウムを開催、ライブ配信
27日パウエルFRB議長「金融政策の骨組み見直し」に関し講演
28日:PCEコアデフレーター、8月ミシガン大消費者信頼感指数(改定値)
●英国
24−28日:欧州連合(EU)と将来の関係を巡る協議
28日:ベイリー英中銀総裁がカンザスシティ連銀主催のシンポジウムで演説
●欧州
24−28日:英国と将来の関係を巡る協議
25日:独4−6月期GDP、8月IFO
28日:ユーロ圏、独、伊・消費者信頼感指数
●日本
27日:6月工作機械受注
28日:8月CPI
●地政学的リスク
ベネズエラ
北朝鮮:
イラン
ガザ紛争
シリア
イエメン
香港《CS》