注目の経済指標:4-6月期米GDP改定値は若干の上方修正か

2020年8月22日 15:05


*15:05JST 注目の経済指標:4-6月期米GDP改定値は若干の上方修正か
8月24日−28日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■25日(火)午後11時発表予定
○(米)8月CB消費者信頼感指数-予想は93.2
参考となる7月実績は92.6で市場予想を下回った。期待指数は91.5と、前月から14.6ポイント低下した。8月については、新型コロナウイルスの感染流行は終息していないことや、経済見通しは特に改善していないことから、7月実績と差のない数値となる可能性がある。

■26日(水)午後9時30分発表予定
○(米)7月耐久財受注-予想は前月比+4.0%
参考となる6月実績は、前月比+7.6%。主に輸送関連が増加し、全体を押し上げたが、民間航空機はキャンセルが増加し、大幅なマイナスとなった。電子機器やコンピューター・周辺機器などは小幅増。7月については、6月に続いて輸送関連の受注増が予想されているが、企業設備投資の大幅な増加は期待されていないことから、受注額の伸び率は6月実績を下回る見込み。

■27日(木)午後9時30分発表予定
○(米)4-6月期国内総生産改定値-予想は前期比年率-32.5%
参考となる速報値は前期比年率-32.9%。3月下旬頃から実施された都市封鎖によって、多くの小売業・サービス業が営業を停止したことによって、個人消費支出が大幅に減少したことが米国経済の急激な縮小につながった。経済環境の急速な悪化を受けて、企業設備投資も大幅に減少。改定値で上方修正される項目は少ないとみられており、速報値との比較でわずかな改善にとどまる見込み。

■28日(金)午後9時30分発表予定
○(米)7月PCEコア価格指数-予想は前年比+1.2%
参考となる6月実績は前年比+0.9%にとどまった。個人消費の持ち直しが期待されていたが、上昇率は1%を下回った。7月については、ウイルス感染の増加が懸念されているが、失業手当の上乗せ措置が継続しており、衣料や宿泊費などの支出増加で伸び率は6月実績をやや上回る可能性がある。

○その他の主な経済指標の発表予定
・8月24日(月):(NZ)4-6月期小売売上高
・8月25日(火):(独)4-6月期国内総生産改定値、(米)6月ケース・シラー20都市住宅価格指数、(米)7月新築住宅販売件数
・8月26日(水):(NZ)7月貿易収支、(南ア)7月消費者物価指数、(加)7月消費者物価指数
・8月27日(木):(加)4-6月期経常収支
・8月28日(金):(加)4-6月期国内総生産、(米)8月シカゴ購買部協会景気指数《FA》

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