宮崎市の橘百貨店、MEGAドン・キホーテとして11月リニューアルオープン
2020年8月17日 08:20
宮崎県宮崎市橘通西の橘百貨店の一部が11月中旬、ファミリー型総合ディスカウントストアのMEGAドン・キホーテ宮崎橘通店としてリニューアルオープンすることになった。ドン・キホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が明らかにしたもので、施設全体の名称は「宮崎ナナイロ」と命名された。
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橘百貨店は鉄骨鉄筋コンクリート地下1階、地上11階建てで、東館と西館で構成され、PPIHが複合商業施設として再生する計画。PPIHは「ナナイロ」の名称を使用した複合商業施設を、大阪市や名古屋市、横浜市、札幌市、仙台市などで運営している。
このうち、MEGAドン・キホーテ宮崎橘通店は施設全体の地下1階と西館の地上1階、2階の一部に入居し、施設全体の開業に先駆けて11月中旬にオープンする。MEGAドン・キホーテ宮崎橘通店の売り場面積は約7,200平方メートルを予定している。
225台分の駐車場と40台分の駐輪場を確保し、生鮮食品やブランド品、酒類、日用品、化粧品、衣料品、家電製品、ペット用品、医薬品などを販売する。MEGAドン・キホーテ宮崎橘通店のオープンで宮崎県内のPPIH店舗は4つとなる。
橘百貨店は1952年に前身の旧橘百貨店が創業。旧橘百貨店の倒産、イオングループによる再建などを経て、地元資本の橘ホールディングスが運営していたが、2月1日付でPPIHに全株式を売却し、グループ入りした。
現地はJR宮崎駅から歩いて10分、宮崎市を代表する繁華街の橘通りに面した中心市街地で、百貨店の宮崎山形屋も近くにある。新型コロナウイルスの感染拡大前から空洞化が指摘され、中心市街地の活性化が模索されていた。
宮崎市ではJR九州と宮崎交通が大型商業施設の建設を予定しており、人口減少や若者の百貨店離れが進む中で小売り競争がさらに激しさを増すとみられている。このため、中心市街地の商店主や経済団体はMEGAドン・キホーテ宮崎橘通店の開店に大きな期待をかけている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)