投資信託で失敗する人がやっている3つのこと
2020年8月16日 07:26
政府が推奨していることもあり、資産運用を始める人が増えている。その中でも安く買えて、あまり知識がなくとも投資できる投資信託が人気だ。
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しかし、投資信託を始めたものの、思ったように資産が増やせず、運用をやめてしまう人もいる。すなわち、投資信託での運用に失敗してしまったのだ。そしてそのような人たちは、失敗しやすい行動を取っている。本記事では、投資信託で失敗する人がやっていることを3つ紹介する。
■タイミング投資
タイミング投資とは、売買のタイミングをはかって投資することだ。タイミング投資をしている人は、短期投資になりがちだ。投資信託でのタイミング投資は、失敗しやすい。なぜなら、最適なタイミングは誰にもわからないし、短期で手放しては利益が出ないからだ。
投資には、値段が安いときに買って高いときに売るという真っ当なセオリーがある。しかし、そのような真っ当なセオリーでも、1つ間違いがある。それは、適切なタイミングをはかれるという前提だ。利益が出る売買タイミングを知ることは、誰にもできない。
また短期投資で利益を出す人がいれば、必ず多くの損をした人がいる。利益を享受できる人は一握りなのだから、タイミング投資はほとんどの人が失敗するだろう。
■暴落で不安になって投資信託を売却する
株式市場全体への投資をしているインデックス投資家に言えることだが、株式市場の暴落で投資信託を手放すと、大損して取り返しがつかなくなる。暴落すると、それ以上の損失を防ぐために、早く売りたくなる気持ちは誰にでもある。なぜなら、人は利益よりも損失に敏感に反応するようできているからだ。
暴落のときこそ、継続して積み立てていきたいところだ。焦って売却してしまうのは、自分の想定する損失を上回ってしまったからだ。そのことを防ぐには、余裕資金で投資して、最悪の損失額を想定しておくことだろう。
■営業のおすすめ商品を購入する
金融機関の営業から購入を勧められた投資信託を保有しているなら、直ちに手放すことを検討するのがいい。なぜなら、その商品は営業の会社に都合のいいように設計されているからだ。基本的に、手数料が高い。もしくはドアノック商品として、会社側がさらに儲かる他の商品を売ることが狙いだろう。
自分のもとには、稼げるような話はこない。そのような話があるなら、誰にも話さず独り占めするのが人間だからだ。(記事:たけお・記事一覧を見る)