トヨタ、C-HRを改良し安全装備を充実 ブラック基調でクールな特別仕様車設定

2020年8月10日 16:20

 トヨタは、プリウスから派生したコンパクトなSUV、C-HRを一部改良し、特別仕様車 G“Mode-Nero Safety Plus”とG-T“Mode-Nero Safety Plus”を設定し、全国のトヨタ・ディーラーで発売したと発表した。

 改良項目の重点項目は安全運転支援システムの充実だ。予防安全パッケージToyota Safety Senseにおいて、検知対象に歩行者(夜間)や自転車運転者(昼間)、そして交差点右折時に直進してくる対向車および、右左折時に対向方向から横断してくる歩行者も加えたプリクラッシュセーフティを搭載した。

 さらに、低速時の事故予防をサポートする低速時加速抑制機能や、トヨタ自動車で国内初採用となる「緊急時操舵支援機能」も追加した。この機能は、自車線内の歩行者と衝突する可能性が高く、自車線内に回避するための十分なスペースがあるとシステムが判断した場合、ドライバーの回避操舵をきっかけに車線内で操舵をアシストし、車両安定性確保と車線逸脱抑制に寄与するというシステムだ。

 また、レーダークルーズコントロール使用時に、同一車線内の中央を走行できるよう操舵を支援するレーントレーシングアシストや、カメラで認識した道路標識をディスプレーに表示することで道路標識の見落としを減らし、安全運転を促すロードサインアシスト、バックガイドモニターを全車に標準装備するとともに、快適温熱シート(運転席・助手席)、電動ランバーサポート、ナノイーなどの快適装備を「G」「GT」およびS“GR SPORT”、S-T“GR SPORT”に標準装備した。

 同時に、Super CVT-i[7速スポーツシーケンシャルシフトマチック付]を搭載したS-T“GR SPORT”を新設定し、ラインアップを充実させた。

 特別仕様車は、「G」「G-T」をベースに、外装は、フロントスポイラー・ロア部やアルミホイールなどにブラック塗装を施し、内装では、シートやインストルメントパネル、ドアトリムオーナメントなどをブラック基調にする仕様とした。

 安全装備については、車両を上から見下ろしたような車両全周囲の映像をディスプレイに表示し、後方視界や目視しにくい周囲の安全確認をサポートするパノラミックビューモニターをはじめ、駐車場などでのアクセルとブレーキの踏み間違いやアクセルの踏み過ぎなどで起こる衝突被害の軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]や、駐車場での後退時に左右後方から接近する車両を検知し、衝突の可能性がある場合、ブレーキを制御するリヤクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]などを特別に装備した。

 外板色は、特別設定色ダークブルーマイカを含めたモノトーン5色、ツ―トーン3色を設定した。なお、価格においてはベース車と同価格、271.5万円から304.5万円とすることで、リーズナブルな価格設定となった。(編集担当:吉田恒)

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