Twitterの大規模なアカウント侵害事件、米国で3人が起訴

2020年8月2日 08:15

米国・カリフォルニア北部地区連邦検事局は7月31日、Twitterの大規模なアカウント侵害事件にかかわったとみられる3名の起訴を発表した(プレスリリース動画フロリダ州検察官のプレスリリース)。

7月15日に発生したTwitterのアカウント侵害事件では、攻撃者が複数のTwitter従業員からソーシャルエンジニアリングの手法を用いて入手した認証情報を用い、内部のサポートチーム専用ツールにアクセスして130アカウントを攻撃。パスワードリセットに成功した著名人のアカウントを含む45アカウントでビットコインの詐取を目的とした投稿を行っている。従業員に対する攻撃手法について、当初Twitterはソーシャルエンジニアリングとのみ説明していたが、その後の更新情報で電話を使用したスピア型フィッシングの手法が用いられたことを明らかにしている。

カリフォルニア北部地区連邦検事局が起訴したのは英国の19歳とフロリダ州オーランドの22歳。3人目は未成年者であり、未成年犯罪に関する連邦法に従ってフロリダ州第13司法管轄区の州検察官が起訴したとのこと。未成年犯罪では例外を除いて被告の情報は開示されず、本件に例外は適用されないとして、連邦検事局のプレスリリースには名前が記載されていない。一方、本件のような金融詐欺の場合、フロリダ州の州法では未成年者を成人として起訴可能であり、州検察官はこの被告を本件の首謀者として組織的詐欺や通信詐欺、個人情報の不正使用など合計30件の罪状で起訴。プレスリリースには被告の名前入りでタンパ在住の17歳などと記載されている。 

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