韓国留学後に韓国語を忘れない方法とは
2020年7月29日 15:54
韓国留学をすると、韓国語の能力は飛躍的に伸びる。たった1年の留学で、韓国語能力試験の高級に合格できるようになる人も多いし、日本で韓国語を教えている教師たち以上に上達することもある。それくらい成長しやすく、簡単なのが韓国語だ。
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しかし一方で、韓国留学が終わると韓国語能力が落ちてきてしまうという問題がある。留学が終わると日本での生活が始まり、韓国語を使う機会がなくなることで、習ったはずの韓国語がだんだん使えなくなっていくのだ。
私自身、帰国して半年ほどたってから、もう1度韓国へ旅行に行った際、留学期間中なら話せたはずの言葉が出てこずに、詰まることがあった。韓国から少し離れるだけで、韓国語能力は落ちてしまうのである。
では、どうすればいいのだろうか。どうすれば私の韓国語能力は落ちなかったのだろうか。私が考え出した結論は、韓国語でのスピーキングを意識すべきだということだ。
韓国語で話すことを意識することで、話したい言葉が出てこず、言葉に詰まるようなことはなかっただろう。私は「日本に帰ると韓国語能力が落ちる」ということを他の留学経験者から聞いていたため、帰国後も意識してK-POPを聴いたり、韓国語の文章を読んだり、韓国ドラマを見るようにしていた。
しかし、「韓国語を話すこと」の練習はしていなかった。今から考えると、話さないのだから能力は落ちて当然である。とはいえ、どうしたらいいのだろうか。日本で生活をしていると韓国語を話す機会なんてそうそうない。
そこで、私が提案したいのは、韓国語で今の自分を実況するという方法だ。これは私が、留学中によくおこなっていた方法で、今の自分の状況を頭の中で韓国語により実況するのである。
例えば、「今私は、学校に向かっている。少し前に早歩きの学生がいるので、抜こう。あと少しで抜ける。やっと抜けた。と、思ったら目の前にある信号が赤色になってしまった」のように、自分の現在を韓国語で実況するのである。
そうすることで、言葉に出さなくても韓国語のスピーキング能力の低下を防ぐことができる。また、様々な言い回しで実況することで、能力の向上も期待できる。
確かに、この方法は実際に声に出しているわけではないため、スピーキング能力の低下を防げるのかと不安に思うかもしれないが、頭の中で「どう話すか」を考えるだけで、十分に効果はあるだろう。そもそもスピーキングは頭で思ったことを声に出すだけなので、頭で韓国語の文章を作ることが重要なのだ。
とはいえ、実際に韓国人と話した方がいいことには変わりない。可能な人は、韓国語の使用頻度が高いアルバイトをしたり、就職先を選ぶのがいいだろう。だが難しい人は、ぜひ頭の中で韓国語により自分自身を実況する方法を試してみて欲しい。きっと韓国語能力の低下を防ぐことができるだろう。(記事:坂東泰地・記事一覧を見る)