英語の流暢さを高めるために効果的なライティングの練習方法
2020年7月29日 11:48
英語の4技能のうち、スピーキングとライティングがアウトプットに当たるが、アウトプットの流暢さに焦点を当てるならスピーキングの練習を重視したい。ライティングの場合、リーディングと同じく、自分のペースでいくらでも時間をかけてできるのが流暢さを養ううえでネックになるからだ。
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とはいえ、じっくり遂行しながら表現を凝らし、複雑な構造の文章も可能なライティングの練習も、しっかりとした英語力を付けるには欠かせない。そこで、今回は効果的なライティングの練習方法について考えてみよう。
■和文英訳よりもトピックに対する課題作文を重点的に
ライティングの練習というと、学校の授業や試験でよく見られる和文英訳をイメージする人もいるだろう。しかし、日本語の文章を英語に置き換えるような方法では、試験対策ならともかく、自由に表現するためのライティング力はなかなか伸びるものではない。それよりも、あるトピックに対して自由に英語で表現する課題作文に習慣的に取り組んでもらいたい。
課題作文用のトピックはなんでもよいが、思いつかない場合はTOEFLやIELTSの過去問などを使ってもよい。トピックはともかく、ここでは以下の流れに沿って練習することを重視してほしい。
■流暢さを高めるためのライティング訓練法
まず、制限時間を10分や15分に設定し、その時間内にトピックに対して思いつく限りのことを英語でどんどん書いていく。論理構成や語彙の選択、文法の正誤など気になってしまうものだが、この段階では気にすることなくどんどん書くことを優先してもらいたい。
ライティングで流暢さを上げるには、まずは英語を生み出すスピードを向上させる必要があるからだ。分量は、10分なら100語以上、15分なら150語以上が目安だ。
次に、書いた文章をじっくり見直していく。ここは時間の制限なく、辞書や参考書、ネットなどを駆使しながらじっくり取り組んでほしい。文章を推敲しながら、自分によって間違いやすいポイント、理解があやふやで基礎から確認すべきポイントなどを洗い出し、自分の中のデータベースに蓄えていくのだ。
可能な限り推敲して自分なりに文章が完成したら、最後の仕上げとして、それを素材にスピーキングの練習をするとよい。単に作った文章を朗読するのではなく、同じトピックで何も見ずに話す練習だ。
もちろん最初は何度か朗読して、自分で作った文章を自分の中に落とし込むことが大切だが、一言一句完全に暗記する必要はない。同じトピックに対し、書いた文章の意味合いと同じようなことを口頭で表現できるようにするための訓練である。
■1日30分を続ける
このセットを毎日繰り返すことで、ライティング力と同時に英語の流暢さも鍛えられていく。1日30分でよいので日々の学習メニューに取り入れてもらいたい。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)