大学受験 第1志望校の合否を決めるのは、夏に稼いだ演習量!!
2020年7月23日 11:53
■受験生、最後の最後は演習量が勝負を決める
現在大学入試に向けて勉学に励む受験生は、新型コロナの影響もあり、思わぬ時間が与えられた人も多いだろう。だが、昔から言われていることだが、夏が天王山、第1志望校の合否を分ける。
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なぜかと言うと、第1志望校も確定し、自分の実力も見えてくる。山登りにたとえるなら、森林限界を抜けて、一気に周りが見晴らせるようになるからだ。ここで腹をくくって一気に演習量を稼ごう。
■机の上には常にキッチンタイマーを
演習の仕方も変えていく。夏前は、時間をかけてじっくり、満点をとるような演習でよいが、夏からは必ず時間を切り、満点はいらない、けれどもボーダーはとる、という演習に変えていく。何をとり、何を捨て、どこに時間を注いでいくのか、常に優先順位を考えて演習に取り組む。だから、机の上には常にキッチンタイマーを置いておく。
「カウントダウンなら、スマホで十分」
以前の記事で何度も書いたが、キホン、スマホは時間ドロボーである。人様の時間を強制的に奪っていく。時間ならまだしも、受験生の命、「集中力」をそぎ落とす。だから、スマホは電源を切って机の中にしまっておく。キッチンタイマーは余計な機能がない。ラインもツイッターもできない。だから、シンプルにキッチンタイマーがベストなのだ。
■「点数を稼ぐ=点数を捨てる」感覚を磨く
1題30分でボーダー6割ゲット!必ず目標を設定して演習することが大切だ。そうすれば、限られた時間の中、おのずから優先順位が決まっていく。受験生は何でも点数をとりにいきたがるが、限られた時間の中で最高のパフォーマンスをたたき出すためには、常に「捨てること」を考えよう。ボーダー6割なら、4割は捨てられる。
第1志望校合格を果たす受験生は、この「捨てる」感覚がわかっている。「何を聞いているのかわからん、ステだな」
このような判断の背後には、ぼう大な演習量の裏付けがある。だから、あっさり捨てられる。演習量が少ない受験生ほど設問1つ1つにしがみつき、結果、高配点の要約系の問題、記述問題を落としていく。
「最後は演習量の勝負!」と受験生に言い続けてきたのは、そのためだ。この夏に稼いだ演習量がボーダーに到達する「あと1歩」を決める。(記事:大学受験国語のフットプリンツ 谷村長敬・記事一覧を見る)