45年目のポルシェ911、最新型911ターボのクーペとカブリオレが日本上陸

2020年7月19日 18:40

 ポルシェ・ジャパンは、「新型ポルシェ911ターボ」「新型ポルシェ911ターボカブリオレ」の予約受注を全国のポルシェ正規販売店にて開始したと発表した。

 両モデルは、先代モデルを30kW(40ps)上回る 427kW(580ps)を発生するターボエンジンにより、0?100km/h加速タイムは3秒の大台を切る2.8秒(先代モデル比マイナス0.2秒)をマーク。今やオーバーブースト時間の制限がない750Nm(40Nm増)のトルクは、より自然で余裕がある全開加速をもたらす。結果として新型911ターボの加速、出力、トルクは、先代の911ターボSに匹敵する。911ターボ専用設定の8速PDKトランスミッションによって伝達され、最高速度は320km/hと発表。スポーツパッケージ、ライトウェイトデザインパッケージ、スポーツサスペンション、スポーツエグゾーストシステムなどのオプションが、911ターボに初めて用意された。

 新型911ターボの3745cc・水平対向6気筒エンジンは、電子制御バイパスバルブ付きシンメトリカルVTGターボチャージャーを備え、強大な580psの出力を誇るとともに、最適化されたインタークーラーシステムとピエゾインジェクターの採用と合わせて、応答性、パフォーマンス、トルク特性を向上させた。

 シャシーとボディは、今回さらにワイドになった。フロントアクスルは、42mm拡大されたフロントトレッドと20インチ255/35タイヤによって正確な操舵を約束。4輪をアクティブ制御するPTMが、フロントホイールにより多くのパワーを伝達できるようにした。一方で、10mm拡大されたリアトレッドとフロントより大きな21インチホイールに装着される315/30タイヤによって、アクティブに操舵するリアアクスルのトラクションは増やされている。

 改良されたブレーキシステムは、よりいっそうパワフルになり、標準装備される赤く塗られた固定式キャリパーが高性能の証だ。フロントのブレーキディスクは、直径が408mm(先代モデルより28mm増)、厚さが36mm(同2mm増)。リアは厚さ30mm、直径380mmのディスクを備える。

 なお、日本仕様の911ターボ/911ターボカブリオレには、サラウンドビュー付パークアシスト、コンフォートアクセス、電動格納ドアミラー、前席ヒートシーターなど他マーケットではオプションとなる多くの装備を標準で搭載している。価格はクーペが2443.0万円、カブリオレが2731.0万円となる。(編集担当:吉田恒)

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