ランボルギーニ、「シアン」ロードスターを世界初公開
2020年7月10日 21:03
ランボルギーニは、ニューモデルである「シアン ロードスター」を8日に世界初公開した。19台限定のスペシャルモデルとして発売しているが、すでに完売しているという。
【こちらも】スポーツカー化するSUV その流れとメーカーの思惑を探る
エクステリアは、ランボルギーニの伝統である車高を抑えたスタイルを守っている。その上で仕上がった近未来的なデザインは、世界全体でEV化が進む自動車業界の流れにふさわしいだろう。
一流の彫刻作品を連想させる曲線や、個性的なエアロウイングなどが、シアン ロードスターの特徴となっている。Y型ヘッドライトは、新時代のランボルギーニを象徴しており、ロマンにあふれる1台だ。
パワーユニットは、6.5L V型12気筒エンジンに48Vモーターを組み合わせたマイルドハイブリッド。最高出力は785hp/8,500rpmで、ここにモーターの最高出力34hpが加わる。最高時速は350km/h、0-100km/h加速は2.9秒を切るなど、強力な加速性能は健在。
ランボルギーニ本来の大排気量が織り成すパワーに、環境への優しさが加わったことで、スーパーカーとしての新しい一面を堪能できるそうだ。一定の静粛性を保ちながら、ありのままのスピード感を味わえることがポイントである。
ハイブリッドシステムは、現代のスーパーカーファンに優しい仕組みといえる。同じサイズのリチウムイオンバッテリーに比べて3倍のパワーを持ちながら、重量は同じ電力のバッテリーの3分の1であり、スポーツカーのクオリティを引き立てるための軽量化と、ハイパワー化を実現している。わずか34kgの電気システムにより、スピードに加えてスムーズなコントロールにも期待がかかる。
シアン ロードスターの特設サイトでは、さまざまな魅力が紹介されている。QRコードをスマートフォンで読み取れば、ランボルギーニの「拡張現実」を疑似体験できるなど、そのかっこよさはインターネットからも感じられる。