大学受験、第1志望校突破に向け、「時間」に対するコスト意識を磨け!

2020年7月8日 07:45

■受験生が支払うコストは「時間」

 大学受験の天王山、夏休みも近い。志望校合格に向け、ヒートアップする時期だ。まして受験を取り巻く状況は、新入試の混迷、私大の難化、コロナ第2波襲来、とキビシイものがある。だからこそ、集中して日々の学習に取り組みたい。記事で何度か述べてきたが、第1志望校をとおっていく生徒には、ある共通点がある。

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 「やればやるほど、やる」莫大な演習量と、それを支える集中力がある。いわゆる「ゾーン」とよばれる状態にスッと入っていける。演習しているときは、アナザーワールドの住人だ。

■「時間」は受験生に平等に与えられた資本

 「お金」は平等に与えられてはいない。「才能」も人それぞれだ。だが、時間だけは24時間、365日、受験生に平等に与えられている。「もっと早くからやっておけば…」受験生なら、誰でも思っていることだ。だから、後ろは振り返らない、前だけをむいて、第1志望校合格への覚悟を決めて、今、やるべきことに集中しよう。

 受験勉強をやりなれていないと、「よーし、今日は日曜だし、10時間勉強するぞ!」などと、マルっと勉強時間を考えてしまう。勉強時間は、30分単位、20分単位で小分けするとよい。

 例えば、1時間なら、30分2セット、20分3セット。20分で問題を解いて、時間が来たら修了、20分で答え合わせして、20分は落とした問題の復讐、などという具合に細分化して、時間が来たら、ハイ、次。どんどん演習を進めていこう。

 グーグルカレンダーなど、無料で使えるツールがいくらでもあるので、30分、20分単位で学習計画を立てるとよいだろう。休憩時間も余裕をもってしっかり入れる。「ココは30分ブレイク入れて、コーヒー飲みながら、好きな音楽を聴こう」休憩もしっかりとる。そのかわり、それ以外の時間は、ゼッタイ、ブレイクを入れない。ノーブレスで25mプールを泳ぎ切る感じだ。当然、スマホの電源は切っておく。

■集中力を奪うものは全て断・捨・離

 「スマホは机の上に置くな」ということは、以前も記事に書いた。使っていなくても、あるだけで集中力の何割かそがれる。

 アイドルの元SKE48の菅なな子さんが、受験勉強に集中するため、スマホをやめてガラケーにしたのは有名な話だ。結果、見事に名古屋大学経済学部に現役で合格した。第1志望校合格への覚悟を決める、というのは、こういうことなのだろう。

 第1志望校合格への覚悟を決めたら、菅さんにならって、断・捨・離を実行しよう。メールは配信停止にして、フォルダはカラにする。SNSは全てキャンセルする。リアルで一言、断りをいれておけばよい。それで「なんでだよ」と言うようなら、その人は友達ではないか、受験生ではないかのどちらかだ。

 スマホで1日の平均利用時間を確認できるはずだし、教えてくれる無料アプリもある。もし、自分がスマホに集中力を奪われているな、と感じるようなら、ぜひ、1度確認してみた方がよい。

 「でも、チラッと見て確認するだけだから…」いや、たかが10秒でも、そこで集中力が途切れる、またゾーンの状態まで入っていくのに、10分、20分とかかる。たかが「チラ見」では済まないのだ。

■「静寂」を友とする

 「もう、セミが鳴いている…」「あ、鈴虫が鳴いている…」受験勉強に集中しているなら、自然の風物をカレンダーにしよう。つまり、他の雑音は一切ない、ということだ。

 Youtubeなどで、「作業、勉強のためのリラックスミュージック」なんて配信されているが、キホン、作業はアタマを使わないが、受験勉強はアタマを使う。まして、リラックスしてどうする?「サウンド オブ サイレンス」静寂こそが最良の音楽だ。

 受験生なら「静寂」を友としよう。自宅で集中できないなら、学校の空き教室で勉強してもよいだろう。有料の学習スペースを借りてもよい。東京都民なら、都立の図書館とか広くて静かでオススメだ。

 時間帯で言えば、やはり何度も書いてきたが、夜より朝がオススメだ。都会だと深夜まで喧騒が続くが、朝の3時から6時ぐらいまでは本当に静かで集中できる。そして、登ってくる朝日に第1志望校合格を誓おう。(記事:大学受験国語のフットプリンツ 谷村長敬・記事一覧を見る

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