新iPhone SEのDxOMark Mobileスコア、iPhone 8から大きく向上
2020年7月6日 09:15
スマートフォンのメインカメラを評価するDxOMark Mobileで、新iPhone SE(2020)が101点を獲得し、iPhone XRやPixel 3aと並んでいる(Apple iPhone SE (2020) Camera review)。
iPhone SEのカメラはiPhone 8のカメラとスペック上の違いはないものの、DxOMark Mobileの評価は向上しているようだ。iPhone 8はNightとWideが加わったDxOMark Mobile新テストの対象にはなっていないが、旧テストと新テストで共通するテスト項目の評価方法に違いはない。共通するテスト項目のサブスコアを比較すると、iPhone SEはiPhone 8を写真のAutofocus(96点、+13)とBokeh(40点、+15)、動画のTexture(70点、+19)で10点以上上回っており、下回るのは写真のArtifacts(78点、-5)のみ。
デュアルカメラのiPhone 8 Plus(94点、標準+望遠)との比較では、ZoomとBokehで大きな差を付けられたものの、ほとんどの項目でiPhone SEが上回り、トータルのスコアでも上回った。iPhone XS Max(106点、標準+望遠)やiPhone 11(109点、標準+超広角)との比較でも、デュアルカメラが有利なテスト項目(Zoom/Bokeh/Wide)を除いて10点以上の差を付けられた項目はなく、一部の項目では上回っている。
現在、DxOMark MobileではHuawei P40 Pro(128点)をはじめとして上位9機種が120点を超えており、101点のiPhone SEは中の上程度の位置になる。DxOMarkによれば、シングルカメラでもiPhone 11の信号処理技術を取り入れることで画像品質が向上しているものの、超広角撮影には対応せず、夜景やズーム、ボケ味についても大きな期待はできないとのこと。なお、フロントカメラを評価するDxOMark Selfieのスコアは84点であり、ランキング的には中ほどとなる。