【ドル円・7月第1週】ボラ無しの月足、日足ベースの戦略が活路?【テクニカル分析】
2020年7月4日 17:03
今週のドル円について、「月足は引き続きボラ無し、日足ベースの戦略が見える」このような結論となった。
【前週は】【ドル円・6月第4週】短期安値を確認、下げ惜しむレンジ相場【テクニカル分析】
マクロ環境のドル円
ミクロ環境のドル円
本記事では、ローソク足チャートからテクニカル分析を行い、ドル円の来週の展望を考える。
【マクロ環境】ドル円相場の分岐点が迫る、月足のレンジ。
ドル円月足を見てみよう。先週のコラム記事においては「全く変わり映えのないドル円相場」とお伝えした。
もちろん、3月の月足に囲われる形で推移している以上は見解は変わらない。
あえて、先月の月足が変化したと言うなら「さらに月足では方向性がなくなった」となるだろう。6月の月足は上髭・下髭が等しく、売りも買いも拮抗しているからだ。
月足では、トレンドラインあるいは、月足レベルの水平線を抜けた段階で大きく動くだろう。
【ミクロ環境】日足のレンジが意識されるドル円の展開
ドル円の日足チャートを見てみよう。先週のシナリオでは「週明けから窓開けをしない限り、レンジ相場継続」とお伝えした。
水色のボックス2点で結んだ領域が、レンジ相場になるといったシナリオだ。
実際に、ドル円は週明けに窓開けをすることなく、週半ばで上限を抜けるも陰線で打ち消し。レンジ相場に回帰するダマシを形成した。
やはり、短期的にも一時的な急騰急落はあれどボラティリティのない展開だ。
一方、ドル円相場で一番戦略が組みやすいのは日足ベースだ。
●3回上値を明確に抑えたトレンドライン
●上昇局面の起点となった水色の水平線
直近では、トレンドラインの動きに注目したい。いずれも、トレンドラインと価格が交差した翌日位には大陰線で一日を終える。
マクロ環境では方向感がないので、上値からデイトレード・スキャルピングで急落を利益に変える取引が理想だと考える。
数日間の下落幅を来たするなら、水色の水平線が決済ポイント候補だろう。5月6月と相場を支えてきた価格帯だ。
いずれにせよ、月足でレンジ抜けが確認できるまで欲張ったトレードは禁物。謙虚な利確を心がけて来週のドル円相場を見ていきたい。(記事:ゆうき@FX系ライター・記事一覧を見る)