車のナンバープレート、より見やすく表示へ 21年4月以降に新基準
2020年7月1日 12:29
2021年4月以降に初めて登録される自動車等のナンバープレートについて、一定の範囲の上下向き・左右向きの角度によらなければならないことや、ナンバーフレームやその取り付けボルトの大きさなどにも一定の基準が設けられる。これにより従来のナンバープレートの装着では、保安基準を満たさない恐れが出てきた。
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ナンバープレートの表示方法を巡っては、2016年4月からナンバープレートカバーは無色透明でも装着が禁止となったほか、バイクなどでナンバーを回転させて取り付けたり折り曲げたりすることも禁止となった。
そして、今回新たに明確化された規則は、ナンバープレートの取り付け角度だ。フロントナンバープレートに角度を付けて寝かせて取り付ける手法は、2021年4月以降に新車で購入するとできなくなる。ただし角度は上向きと下向きに10度以下、左向き10度以下であるのに対し、右向きには0度となっており、右向きは角度を全く付けられない。ただ10度という角度では、ほぼ角度が付けられないと思ったほうが良いだろう。
2016年以降からの新基準により、すでにナンバーフレームやナンバーボルトが全ての車種で規制対象となっており、規制前に購入していたナンバーフレームなどを使用する時には注意が必要だ。またナンバープレートにキャラクターなどのシールを貼ることも禁止されている。
かつて流行ったナンバープレートを折り曲げる行為も禁止となっている。フロントナンバーを少しバンパーの形状に合わせて折り曲げるのはもってのほかだが、何かのアクシデントでナンバープレートが変形してしまった場合も、速やかに元の形状に戻さばければ違反となる。
そして、ナンバーフレームと同じようドレスアップ目的で購入されるナンバーボルトも、明確な基準が設けられた。特に多いのが、既存のナンバーボルトに被せるボルトカバーだが、このボルトカバーの大きさは、直径が28mm以下で高さが9mm以下でなければ保安基準に適合しなくなる。
ナンバープレートは、事故だけでなく犯罪に巻き込まれた時にも重要な手掛かりとなり、事件解決への大きな手掛かりとなる。また法改正で50万円以下の罰則も適用されるため、知らなかったでは済まされないので注意してほしい。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る)