楽しみながら覚えられる? マンガ好きにおすすめの韓国語学習方法
2020年7月1日 16:17
マンガが好きだという人も多いことだろう。私も『ワンピース』『ナルト』『ブリーチ』など、好きなマンガはたくさんある。そして、それは韓国人も同じだ。
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韓国でも日本と同じように日本のマンガ作品が大人気である。なぜ韓国人も日本のマンガを楽しめるのかというと、韓国では日本のマンガが韓国語で出版されているからだ。韓国人は私たちが単行本を読むのと同じように、韓国語で書かれたマンガを楽しんでいる。
それを踏まえて、私が紹介したい新しい韓国語勉強法は、『韓国語で出版されているマンガを読んで韓国語を勉強する』という方法だ。この勉強法は、他の勉強をしたあとの息抜きや、いつもしている勉強法に飽きた人におすすめだ。なぜなら、マンガのストーリーを楽しみながら韓国語が勉強できるからだ。
普段は集中力が続かず、すぐに勉強をやめてマンガを読んでしまうという人でも、マンガを読みながら勉強もできるというわけだ。では、韓国語で書かれているマンガは本当に楽しめるのだろうか?
たしかに、日本語で書かれたマンガを読むのと同じように気楽に読むことはできないだろう。頭の中で韓国語を翻訳しながら読む必要があるので、楽しむ余裕はないと思われがちだ。また、韓国語の勉強用に出版されているわけではないので、日常ではあまり使わないような単語もたくさん出てくる。
しかし、そんなあなたにも楽しめるマンガがある。それはすでに日本語で読んだことあるマンガだ。すでに読んだことあるマンガであれば、およそ何を言っているのかが理解できるし、ストーリーの展開もわかるので、習ったことがない単語でも理解できる。また、絵が理解を助けてくれる。コツさえ掴めば、マンガを楽しみながら韓国語を勉強することは可能だ。
また、これは私だけかもしれないが、面白いマンガは何度読んでも面白い。日本語で読んだマンガを韓国語で読むのは、一風違った楽しみがあり、どんどん読めてしまうのである。
では、本当に韓国語で書かれたマンガを読むことで韓国語の勉強ができるのだろうか?たしかに、マンガに出てくる単語は日常生活で使わないような単語も多い。
例えば、私が『ブリーチ』というマンガを読んだときは、「死神」という単語が頻繁に出てきた。「死神」なんて言葉は日常生活では使わないので、勉強になっているとは言えないだろう。
しかし、単語だけを見るのではなく、文章全体を見たらどうだろう。例えば、「死神になって仲間を助ける」というセリフがあるとする。このセリフだけを丸々覚えたところで日常生活では全く使えない。しかし、「〇〇になって〇〇をする」とすればどうだろう。「公務員になってお金を稼ぐ」「先生になって勉強を教える」など、単語と動詞を入れ替えるだけで日常生活で使えるような文章になる。
このようにマンガで出てくるセリフは、単語だけで見れば日常生活では使えないものが目立つが、文法は日常生活で使えるものだらけなのだ。だから、ある程度韓国語を勉強した人なら、「この文法は勉強したことあるやつだ!」と、習ったことの復習になる。また、文法はストーリーで覚えることでより記憶に定着しやすくなる。そういった意味で、マンガで韓国語を勉強することは、大いに意味があるだろう。
あなたも韓国に留学したときやワーキングホリデーで長期滞在したときは、韓国語のマンガを使って勉強してみてはいかがだろうか。(記事:坂東泰地・記事一覧を見る)