メルセデス・ベンツ、SUVラインアップ9車種目となる「GLB」発表
2020年6月28日 16:04
メルセデス・ベンツ日本は25日、同社のSUVラインアップとしては国内ブランド最多の9車種目となる「GLB」を発表した。25日より全国のメルセデス正規販売店にて予約を開始、納車は7月ごろを予定している。モデルは2.0L直4ディーゼルターボエンジンを搭載したGLB 200 dと、2.0L直4直噴ターボエンジンを搭載したGLB 250 4MATIC スポーツの2種。価格はGLB 200 dが512万円、GLB 250 4MATIC スポーツが696円(価格はいずれも消費税込)となっている。乗車定員は7人。
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■本格的SUVと力強さを示したエクステリアデザイン
「GLB」はスクエアなエクステリアデザインにフォーカスした1台だ。フロントを見るとまず目に入るのは、大口径のラジエーターグリルだ。ロゴである大型のスリーポインテッドスターと、メルセデスSUVの共通デザインのツインルーバーデザインが施されている。
ヘッドランプは「A-Class」などでも見られていたつり目のようなデザインから、比較的四角いヘッドランプが採用され、他のSUVと見分けがつきやすいようなデザインとなった。バンパー下部にはクローム仕上げのアンダーバーが装着されている。
サイドのデザインは、フロントバンパー下部、ホイールハウスから続くプロテクターがSUVであることを示し、その中にもモールが仕立てられ、SUVである中にも高級感を持つデザインとなっている。
リヤは2分割リヤコンビネーションランプを採用し、ボディサイドとテールゲートサイドに分かれた構造をしている。
■高精細ワイドスクリーンディスプレイを採用したインテリア
インテリアのデザインは、他車種でも見られるようなデザインを共通して採用することでワイドな印象を表現。また、エアコンの操作パネルやセンターコンソールに関しても、他車種と同じようなデザインを採用しているので目新しさは見られない。だが、各所にアルミニウム調のデザインやシートにひし形状のステッチを採用するなど、ラグジュアリーさを出している。
装備としては「A-Class」でも採用された「Hi, Mercedes」でおなじみの対話型インフォテインメントシステムMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)を搭載。人工知能による学習機能を持つため、ユーザーにあったMBUXが提供される。
無線充電の「ワイヤレスチャージング機能」も搭載しており、こちらも全車標準装備となっている。またフロントコンソールには、スマートフォンなどに入っている音楽を車内で楽しむためのUSB Type-Cポートを持ち、2・3列目には充電用のUSB Type-Cポートを2つずつ備えている。
■4輪駆動システムとDSR(ダウンヒルスピードレギュレーション)
新型「GLB」の4輪駆動システムは4MATICを採用し、ダイナミックセレクトスイッチを操作することで、路面に応じて80:20、70:30、50:50などの前後のトルク配分比を変更することができ、最適な駆動力の伝達を可能にした。もちろん悪路走行にも対応した「オフロード」を選択すると、トルク配分やABSのマネジメントを行い悪路にも高い運動性能を発揮する。
「DSR(ダウンヒルスピードレギュレーション)」は「GLS」などでも採用されており、オフロードの急な下り坂を2km/hから18km/hの間の設定した一定の速度で降りることができる。
安全装備は「S-Class」と同等のシステムを採用しており、ドライバーのウインカー操作に反応して自動で車線変更を行う「アクティブレーンチェンジングアシスト」なども併せて採用している。(記事:キーパー・記事一覧を見る)