【ドル円・6月第4週】短期安値を確認、下げ惜しむレンジ相場【テクニカル分析】

2020年6月27日 18:35

 今週のドル円について、「想定した安値が意識されるが、すぐに下がるのは難しい」このような結論となった。

●マクロ環境のドル円
●ミクロ環境のドル円

 本記事では、ローソク足チャートからテクニカル分析を行い、ドル円の来週の展望を考える。

【マクロ環境】常に考えるべき、ドル円相場の分岐点

 ドル円月足から、ここ数カ月「全く代り映えのないドル円相場」を見てみよう。

 先週に引き続き、マクロ環境の見解としては変化はないが、長期的なサイクルにおいてクロス円通貨は軒並み非常に重要な局面だ。

 したがって、常に月足の節目は確認しておきたい。

【ドル円・6月第3週】ボラティリティ鈍化・短期の安値が見えてきた【テクニカル分析】

 要点だけを以下にまとめておく、詳しい内容は先週のコラム記事で確認して頂きたい。

●3月の月足におさまる変動幅で推移
●高値は角度が意識されており、2本の同角度で抑えられている
●安値は価格帯が意識されており、水平線で2段階に支えられている

 なぜドル円相場が重要な局面なのか?トレンドラインを抜けた場合は大きな上昇期待、かつ水平線を最下部まで抜けた段階では大暴落があり得るからだ。

 数年単位の三角持ち合いが、今後の世界経済を左右するといっても過言でない。

【ミクロ環境】想定通りの安値でダマシ的な展開

 マクロ環境に変化がない為、日足チャートよりミクロ環境を分析する。より短期的な見通しとしてドル円相場はどうなるだろうか?
 
 先週のシナリオでは、「直近の安値として106円の半ばが意識されるだろう」。このようにお伝えした。

 実際に今週1週間の値動きを追ってみると、やはり想定通りに106円の半ばで反発する動きが見られる。

 日足では、前日の陰線実体を上回る陽線を形成し、買い支えられるような分析が可能だ。

 一方で、「買い支え」であり、あくまで上昇局面に変わるといった見方はできない。実際に23日の日足高値を実体で超えられないのも見ておきたい。

 日足レベルでは、週明けの値動きが大きく窓開けでもしない限り、大きく上がるも・下がるもないだろうといった見解だ。


 ドル円4時間足で週明け以降の展開を考えてみよう。
 
 106円中間まで下げた陰線と、同価格帯からの陽線では大きな違いがある。陰線の下げ局面の方がローソク足の本数が少ない。

 短時間で下げる陰線の動きを見ると、やや売り手優勢だろう。来週も引き続き同じ値幅でレンジを形成するシナリオを考えておきたい。

●106半ばを下へ割って下降トレンド形成の展開
●引き続き同様の値幅でレンジ相場の継続
●108円前半まで試す展開
 個人的に、来週以降のドル円相場は上記のシナリオを持って望みたい。(記事:ゆうき@FX系ライター・記事一覧を見る

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