【特集】立会外分売銘柄を中心に市場変更候補株に目配りして、「小玉成功株」にアプローチ
2020年6月22日 09:08
今回の特集は、立会外分売銘柄を中心に市場変更候補株リストにも目配りして、「小玉成功株」にアプローチすることとした。
■形式要件充足の立会外分売株には株価大化けの先駆株が相次ぐ
形式要件充足のために立会外分売を実施した銘柄は、年初来多数にのぼり、このうち前記のプロレドのほかトビラシステム<4441>(東1)、ダイコー通産<7673>(東1)が、今年4月、5月にすでに東証第1部への市場変更を実現している。分売価格比で足元の株価は、トビラシステムは3割高しており、ダイコー通産は、分売価格並みにとどまるがTOPIX組み入れ時期が迫り売買高が漸増傾向を強めている。
このほか立会外分売を実施した銘柄を発表順にあげるとレアジョブ<6096>(東マ)、gooddaysホールディングス<4437>(東マ)、Link-U<4446>(東マ)、ヴィッツ<4440>(東マ)、ソーシャルワイヤー<3929>(東マ)、フロンティア・マネジメント<7038>(東マ)、コプロ・ホールディングス<7059>(東マ)、ピアラ<7044>(東マ)、ODKソリューションズ<3839>(東2)、シノプス<4428>(東マ)、フェイスネットワーク<3489>(東マ)などとなる。
東証マザーズ指数が年初来高値を更新するマザーズ(東マ)市場株が多く、「巣ごもり消費」、「オンライン関連」などのテーマに乗る銘柄中心となっており、東マ市場の有力セクター株を形成しそうだ。また東証第1部の上場を維持するために再三、立会外分売を実施しているアセンテック<3565>(東1)も、意外性を発揮しそうだ。
■候補株リストからは低PER株や申請取り下げ株の再チャレンジ期待も
マーケットの市場変更候補株リストにも、多数の銘柄がノミネートされている。立会外分売を実施した銘柄も含まれるが、このなかから投資採算的に割安な低PER株をコード番号順に抜き出すと田辺工業<1828>(東2)、TONE<5967>(東2)、テノ.ホールディングス<7037>(東マ)、デイトナ<7228>(JQS)、クレステック<7812>(東2)などとなり、気長に待ち伏せ買いする好ポジションを示唆している。
また一度、新興市場から東証第1部への市場変更の申請を準備しながら諸般の事情でこの申請を取り下げた経緯のある歯愛メディカル<3540>(東マ)、フリークアウト・ホールディングス<6094>(東マ)、ハイアス・アンド・カンパニー<HyAS&Co、6192>(東マ)、ヴィスコ・テクノロジーズ<6698>(東2)などの再チャレンジも想定されるところで、年初来高値を更新中の歯愛メディカルやHyAS&Coを含め追い風と意識されそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)