英語のリスニング力を上げるにはディクテーション

2020年6月22日 17:05

 英語のリスニング力を上げたいと思ったら、ディクテーションがおすすめだ。聞いた英語を紙に書き出すことで、リスニングの集中力がついてくる。紙とペンですぐ始められるディクテーションを紹介しよう。

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■ディクテーションとは

 ディクテーションとは耳で聞いた英語を全て紙に書き出すシンプルな練習法。強く発音する単語はわかりやすいが、弱い発音では聞き取りにくい。さらにいくつかの単語がひとかたまりでの音に変化すると、なんと言っているのかつかめない。このわからない部分をくり返し何度も聞くことで、どんな英語表現なのかを聞き取る練習法である。

 映画やドラマで「ブラブラ」と聞こえて何を言っているのかさっぱりわからない時はないだろうか。あいまいな部分を少しずつ聞き取り、単語を並べて英語の文章にすれば理解できるようになる。

■ディクテーションのやり方

 まずはワンフレーズを聞いてみる。2~3回聞いたら書き取りを始めよう。英文を聞きながら耳に入った単語から紙に書いていく。わからないところは戻って聞き直す。これをくり返すだけ。単語だけだったのが、徐々に文章が完成していく。

 ディクテーションをためしてみるとわかるのだが、どうしても聞き取れない単語がでてくる。何度聞いてもつかめないのだ。わからない部分はまるや線で目印にしておくと、後でどこが聞き取れなかったのか苦手な部分ががはっきりする。

 10回くり返しても聞き取れない単語もあるため驚くと思うが、それが英語本来のナチュラルな発音だ。聞き取れなかった部分をじっくり確認するのがリスニング力向上のコツとなる。音声変化でつながる音や発音しない単語を覚えていこう。

 英文と自分で書き取りした文章を比べてみると、「it」、「to」、「the」などのかんたんな単語が聞き取れないことに気づくだろう。発音が変わりやすい単語のため、同じ発音をまねできるようシャドーイングするのがおすすめだ。

■ディクテーションにおすすめの教材

 文字の書いてある音声で、後から答え合わせができれば何でもOKである。ラジオやテレビのテキスト、教科書、TOEIC問題、YouTube、海外ドラマや映画など英語字幕がついていれば大丈夫。

 初心者には発音のはっきりしたスラングが少ないテキストがおすすめだ。中級者以上であれば、海外ドラマ、映画、ニュースなどのナチュラルスピードもおすすめである。「今なんて言ったの?」という時にぜひためしてみてほしい。

 発音がよくわからないところを集中的に学習できるディクテーション。聞き取れる単語が増えていき、やがて文章が完成した時には感動する。地味な学習法だが、定期的に続けてリスニング力のアップに役立ててはどうだろうか。(記事:鵜飼圭・記事一覧を見る

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