英語での自己紹介をスムーズに! イングリッシュネームの有用性
2020年6月20日 18:50
オンライン英会話などで日本語を母国語としない人たちと会話した経験があれば、人によっては自分の名前を正しく発音してもらえずに苦労したことがあるかもしれない。今回はそんな人たちのために、自分用に英語の名前(イングリッシュネーム)を用意しておくことの意義を紹介したい。
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■イングリッシュネームの必要性
アメリカでも、たとえばカリフォルニアなど、多様な人種が雑多に暮らす都市では、同じ学校でも1クラスに南米、アジア、アフリカ、中東などさまざまな出自を持つ生徒が在籍していることは珍しくない。そんな多様な人種が集まるクラスを臨時の代替教師が受け持った場合、全員の名前を正しく発音できることは稀だ。イングリッシュネームはこういう時に用いられる。
読者のなかにもオンライン英会話で自己紹介した時に、講師が自分の名前を正しく発音できずに説明に困った経験がある人もいるだろう。新しい講師のたびに発音を説明するのは面倒だし、そのために新しい人と出会うことが億劫になってしまうのは、もったいないことだ。だから、最初の取っ掛かりをスムーズにするためにも、イングリッシュネームを用意しておくことは有用である。
もちろんイングリッシュネームの必要性は、その人の名前次第である。「ケン」や「エマ」なら、そのまま「Ken」や「Emma」で英語圏でも通用するだろう。しかし、英語のスピーカーが発音を苦手とするような難しい名前の場合、発音の仕方を教える手間を省くために、相手に呼ばれやすいイングリッシュネームを考えておいてはいかがだろうか。
■本名を連想できるイングリッシュネームを
イングリッシュネームを決める際、なるべく本名に近い発音の名前を選びたい。もちろんBobでもJenniferでも好きな名前を選んで良いのだが、誰かにその名前で呼ばれた時に自分で気がつかないのでは意味がない。不意に呼ばれても反射的に反応できるように、なるべく自分に馴染みのある響きの名前をおすすめする。
名前選びで迷った時は、好きな映画スターやスポーツ選手など有名人の名前から拝借しても良いが、英語のスピーカーが身近にいるならその人にアドバイスをもらおう。自分のことを知る人が考えてくれた名前の方が、自分の人となりにも多少はマッチしているだろうし、愛着も湧くというものだ。
なお、アメリカやカナダなど北米圏では、他者を尊重する意味で、少なくない人があなたを本名で呼びたいと思うだろう。だから、多少難しい発音だろうと正しく発音しようと努力してくれる人もいる。しかし、それでも自分用にイングリッシュネームを持っておくのは、1つのオプションとして良いアイデアではないだろうか。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)