ビジネスパーソンの英語スピーキング、目標は宇多田ヒカル!? IIBC調査

2020年6月11日 18:05

 ビジネスパーソンの3割以上が、宇多田ヒカルのように英語を話せるようになりたいと思っていることが、「英語のスピーキングに関する実態と意識」に関する調査でわかった。

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 調査は、日本でTOEIC Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が行ったもので、現在英語を学習している全国の20代~50代のビジネスパーソン男女500名を対象として、インターネットで実施したも。

 調査結果からわかる、ビジネスパーソン英語学習者のスピーキングに関する実態と意識を紹介しよう。

■約9割が「英語で話すことが好き」だが、苦手な人は5割以上

 「英語で話すことが好きか」という質問に対して、「好き」と回答したのは41.6%。「どちらかといえば好き」(43.6%)とあわせると、約9割が英語で話すことが好きだと感じている。

 英語で話すことが好きな理由(複数回答)は、「外国人と意思疎通ができるから」が73.7%で最も多かった。

 一方、英語で話すことが「苦手」、「どちらかといえば苦手」があわせて52.2%で過半数を占めている。

■約6割が英語の4技能で、スピーキングが一番難しいと回答

 英語の4技能(聞く、話す、読む、書く)のうちで、一番難しいと思うものを質問したところ、「スピーキング(話す)」と回答した人が最も多く55.8%だった。2位の「リスニング(聞く)」(27.6%)の実に2倍以上の人数である。

 ビジネスパーソンからよく聞く「読み書きはあまり困らないけれど、話すのは苦手」という言葉を如実に反映した結果といえよう。

 スピーキングが難しいと感じる要因の1つは、英語の発音にある。自分の英語の発音に自信がないため「英語を話したくない」と思ったことがある人が、6割以上もいた。

■外国人と意思疎通をはかるために重要なのは「伝えたいという気持ち」

 英語でのコミュニケーションにおいて、外国人と意思疎通をはかるために一番重要だと思うものを質問したところ、「伝えたいという気持ち」(25.8%)が最も多かった。

 さらに僅差で「語彙力」(23.4%)と「発音」(22.4%)が続いている。英語でのコミュニケーションで語彙力が発音と同じくらい重要であると思う人が多い点が興味深い。

 英語で話すことが苦手な理由(複数回答)でも、「語彙力に自信がないから」(60.9%)が「発音に自信がないから」(53.6%)を上回っている。

 多くのビジネスパーソンが自分の考えを正確に伝えるための語彙力・表現力の重要性を痛感していることが伺える。

■「この人のように英語を話せるようになりたい」、第1位は宇多田ヒカル

 「この人のように英語を話せるようになりたい」と思う、日本の有名人を質問したところ、宇多田ヒカルが33.8%(複数回答)で最多だった。

 第2位は関根麻里(24.6%)、第3位はディーン・フジオカ(13.6%)と続く。

 宇多田も関根も幼少時代から恵まれたグローバルな環境で育っている。一方、第10位に渡辺謙の名前も見られることが、英語学習者には心強い。

 2010年のSF映画『インセプション』で国際的ビジネスパーソンを見事に演じた渡辺だが、ハリウッド進出当初は通訳が必要なレベルの英語力。猛勉強の結果、ほとんどの会話を自らこなせるまで上達したことは多くの人が知るところだ。(記事:ベルリン・リポート・記事一覧を見る

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