いよいよ「授業再開」の陰に「学校に行きたくない」予備軍が急増中?

2020年5月31日 17:58

 長かった外出自粛も終わり、そろそろ授業再開の学校も多いようだ。ようやく親も子も、日常の生活にも戻れる、と思いきや、「学校へ行きたくない」と不安になっている子供も多いようだ。本格的な学校嫌いになる前に、親としてどういう態度を取るべきなのだろうか。

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■まずは話をキチンと聞くこと

 まず、「学校へ行きたくない」と子供が言った時に、親が動揺してはいけない。ただでさえ、罪悪感いっぱいの子供は、親の様子を見てさらに気分が落ち込んでしまう。まずは優しく、どうして学校へ行きたくないのか聞くことだ。

 もし、頭やお腹が痛いなど、身体の不調を訴えた時は(何となく嘘だと感じたとしても)、心配してあげること。少し観察して、本格的に具合が悪そうなら、病院へ連れていく。思いがけない病気の可能性もあるので、仮病などと決めつけず、子供の訴えを受け入れることだ。

 病院に行くことを嫌がった時も、「じゃあ、学校へ行けるだろう」とは言わず、「ちょっと様子を見ようか」と受けとめよう。親が心配してくれたことで心が安定し、学校へ行く勇気が出ることもある。

■子供はストレスを言葉に出来ない

 行きたくない理由が明確では無かったり、ささいな理由だったりしても、まずは受け入れよう。子供は何かにストレスを感じていても、それを上手く言葉に出来ないことも多い。頭ごなしに「そんなことで休むなんて」とか、「成績に影響するよ」などと発してしまうと、それ以上は何も言えなくなってしまう。

 親が出来ることは、子供の固まった心を柔らかくほぐすことだ。子供だって「行かなくてはいけない」と思っている。それが出来ないから苦しんでいるのだ。特に、親にとっての「良い子」は、期待に応えたいと無理をしすぎてしまうことがある。「行きたくないなら、行かなくていいよ」くらいの心づもりでいると、親も子供も気が楽になる。

 昔とは違い、現代では人生の選択肢は多い。多少学校を休んだからといって、将来の幸せには何ら関係ないことを、子供にも伝えよう。学校へのハードルが下がり、前よりは気楽に登校出来るようになるかもしれない。

■親が最大の理解者であること

 単に生活のリズムが狂って、休み気分が抜けない場合もあるだろう。その時も責めたりせずに、少しずつ以前のペースを取り戻すにはどうしたらいいか話し合おう。学校が本格的に嫌いになる前に、親が味方であることを示し、何でも相談出来る関係であることがとても大切だ。

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