ホンダ・FREED Modulo Xがマイナーチェンジ 鍵は3つの実効空力デバイス
2020年5月30日 08:59
ホンダは29日、昨年10月にマイナーチェンジした「FREED」をベースにしたコンプリートカー「FREED Modulo X(フリード モデューロ エックス)」をマイナーチェンジし、発売した。
【こちらも】トヨタ・ヤリス&ホンダ・フィット 「あれ?」と思わせる逆転の特徴 Bセグ競争 (1/2)
■Modulo Xとは
Modulo Xの前身は、アルミホイールブランドModuloから始まった。その後、1999年にホンダの純正カスタマイズブランドとしてエアロパーツに範囲を拡大し、現在に至る。Modulo Xは専用カスタマイズパーツが工場のラインで装着されたコンプリートカーブランドであり、現在のラインアップとしては今回発売される「FREED」、すでに発売されている「VEZEL」、「STEP WGN」、「S660」が存在する。
■マイナーチェンジの概要
今回のマイナーチェンジでは、主にエクステリアデザインの変更と走行性能の向上が行われた。エクステリアは専用フロントグリル、エアロバンパー、リアロアースカート、15インチアルミホイール、LEDフォグライト/フロントビームライトなどを変更。インテリアでは、シート表皮、専用本革巻ステアリングホイール、Modulo Xのエンブレム入りのフロアカーペットマットが変更されている。
■エクステリア
フロントグリルは先代の形状からやや上下幅が狭くなっており、スッとシャープになった印象を受ける。バンパーエリアもフォグライトベゼルが独立したことにより、車体色の部分が増えたことで、全体的にいかつい顔へと変身を遂げたように感じた。
■今回のメインとも呼ばれる「実効空力デバイス」
マイナーチェンジの目玉ともなるのが、エアロ関係だ。Modulo Xは“実効空力”を開発のキーコンセプトにしており、これは「日常の速度域でも体感できる空力効果のこと」らしい。
FREED Modulo Xは、3つの実効空力デバイスを装着することで、走行安定性や旋回性能を高めた。3つデバイスは、まずフロントバンパーサイドのエアロフィン、2つ目がフロアに配置されているエアロスロープ、最後がフロントバンパー下部にあるエアロボトムフィンだ。
これらの基本は、すべてレーシングカーからインスパイアを受けたもので、ダウンフォースの向上などに貢献している。
Modulo Xは6人、7人乗りのガソリンモデル、ハイブリッドモデルどちらにも設定されており、価格は295万200円~327万8,000円となっている。(記事:キーパー・記事一覧を見る)