英語学習に不可欠な目標設定! 目標を達成するにはなにが重要?
2020年5月28日 12:20
英語を勉強するなら、目標をしっかり立てろと言われることが多い。たしかに忙しいビジネスパーソンが英語の勉強を継続するには、明確な目標が必要だろう。
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今回はビジネスパーソンの英語学習に不可欠な「目標設定」と、目標をしっかりと達成するポイントについて説明していく。
■どうして目標は達成されないことが多いのか?
毎年、年の初めに今年の目標を設定する人は多いが、目標を達成できたという話はあまり聞かない。
2012年にアメリカのScranton大学が発表したレポートによると、新年に立てた目標を達成したアメリカ人はわずか8%しかいなかったそうだ。
これは英語学習者なら、思わずうなずいてしまうような話だろう。
それにしても、どうして英語学習の目標はこうも達成されないことが多いのか。これには大きく3つの理由が考えられる。
1. 英語ができるメリットに気づいていないから、そもそもモチベーションが低い
2. 目標があいまいで、なにをしていいのかがわからない
3. 目標が高すぎる
勉強をする理由がはっきりせず、あいまいな目標を立てると、なにをしていいかわからないので勉強が続かない。さらに普段勉強していないのに、いきなり高い目標を目指してしまい途中で挫折する。
考えてみれば当たり前の話だが、実際こういったパターンにはまり込んでいる英語学習者は多い。
■目標を達成するポイントとは
前述の通り、漠然と目標を立てるだけでは、まず100%失敗する。目標を達成するには、「目標を具体化する」ことが非常に重要だ。
1. 目標をこまかい行動目標に落とし込む
2. 目標を段階的に目指す
3. 期限を決めて英語に集中する
例えば英語で商談がしたいのなら、英語の商談に必要な勉強内容をこまかく設定した方がいい。
また「ゼロから半年でTOEIC900点」というような、むずかしすぎる目標設定は絶対にNGだ。
それよりも、1カ月で英文法、2カ月で基礎英単語1,200語、3~4カ月で文法問題集、5カ月目には商談に必要な専門用語を覚えるというように、段階的にこまかく目標をクリアしていこう。
目標達成までの期間も、非常に重要だ。よく英語学習は地道にコツコツといった表現をされるが、忙しいビジネスパーソンは短期間集中スタイルの方が成功しやすい。
仮に目標達成まで1,000時間の学習時間が必要だとしよう。平日は1日3時間、週末5時間ずつ勉強すれば、遅くとも1年で完了する。
ところがコツコツと1日1時間しか勉強しなければ、3年以上かかってしまう。
忙しいビジネスパーソンは、英語だけをやっているわけにはいかない。だからこそ1年だけ(期間は人による)と期限を区切って、その間は英語中心の生活をするのだ。
「やることを具体的に決める」「実現可能な目標を段階的にクリアする」「一定期間英語学習に集中する」この3つを守れば、必ず目標は達成できる。
よく仕事で「段取り8分」と言われるが、英語学習もまったく一緒だ。ぜひ最初の目標設定&計画をしっかりと立てて、目標を達成していただきたい。(記事:長谷川カオル・記事一覧を見る)