米TSA、夏に向けて空港での保安検査手順を変更

2020年5月24日 06:59

米運輸保安庁(TSA)は21日、空港における保安検査の夏に向けた手順変更を発表した(プレスリリース)。

夏は旅行者の増えるハイシーズンだが、今年はCOVID-19パンデミックのためこれまでと保安検査の流れを変更する必要がある。TSAでは乗客の持ち物にTSA係官が触れなくて済むようにするなど、乗客と係官または乗客同士による相互の汚染を防ぐための保安検査手順変更を既に進めており、6月半ばまでに米国内の全空港に適用するとのこと。

まず、搭乗券は乗客自ら読み取り機器でスキャンしたのち、係官に搭乗券を向けて確認できるようにする。また、X線検査時に係官がバッグや内容物に触れて確認しなくて済むよう、荷造りの時点で準備しておく必要がある。特に食品はX線検査で引っ掛かりやすいため透明ビニール袋に入れておき、バッグから取り出してX線検査用のトレイに乗せるべきとのこと。客室内に持ち込めない物品をバッグに入れないよう、注意が必要だ。 TSAではハンドサニタイザー限定で容器サイズ最大12液量オンス(約335ml)までの客室内持ち込みを認めているが、X線検査時はバッグから取り出す必要がある。バッグ内に客室内持ち込みが禁止されている物品が入っている場合や、ノートPCや客室内持ち込みが認められるサイズの容器に入った液体などをバッグから取り出していない場合、乗客はバッグとともに保安検査場の手前へ戻される。ここで乗客は禁止物品を自ら廃棄し、バッグから取り出す必要のある物品を取り出して再度X線検査を受けることになる。

このほか、他の乗客や係官と安全な距離を保つことが必須となり、顔を保護する用品の使用が推奨される。また、乗客の持ち物が触れる箇所を減らすため、検査前に取り外したベルトや取り出したポケット内の物品は直接トレイに乗せず、バッグに入れてX線検査を受けることも推奨されている。 

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