コロナ相場で始めたいバリュー投資
2020年5月23日 19:54
●コロナ相場はバリュー投資を始めるチャンス!?
新型コロナウィルス感染拡大による世界的な株価下落は、バリュー投資を始めるには絶好の機会ともいえる。
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バリュー相場は企業分析に基づいた長期投資が基本であり、今後2番底があるとしても、パニック売りする必要はない。バリュー投資はリスクを抑えることができ、長期投資に向いているというのは、株式投資初心者にとって、適しているのではないか。
●リーマンショック級?コロナ相場
新型コロナウィルスの影響で、相場が乱高下する展開が続いている。
世界各国の株式は暴落し、日経平均株価も約2カ月で約30%下落した。今後2番底で、リーマンショック時の約40%の下落になることも十分に考えられる。
落ち着きを取り戻したかに見える局面もあるが、急激な下落局面があったかと思えば、上昇することもあり、上昇に向かうと思っていたところで急激な下落局面を迎えることもあるだろう。
感染拡大が落ち着いたとしても、経済活動の滞りが様々な景気指標に影響を与え、低迷した相場が数カ月続くことも警戒しなくてはならない。株式投資経験の浅い人にとっては、非常に難しい相場である。
●初心者にはグロース投資よりもバリュー投資
大きく成長する可能性がある企業に投資するグロース投資は、投資手法として魅力的な手法ではある。何かポジティブな材料があれば、短期で何十倍にも株価が上昇する期待がある。
しかし、売買するタイミングが難しく、一時は大幅な利益を上げていても、売るタイミングを逃せれば、逆に大損する可能性がある。株式投資になれていない初心者にとってはリスクが高く、利益を上げることは難しい。
一方で、バリュー投資は、企業業績やPER(株価収益倍率)、PBR(株価純資産倍率)などのファンダメンタルズに着目し、割安な銘柄に投資する。
グロース投資ほどの短期で何十倍にも株価が上昇する期待は少なくても、割安で放置されていた株式のため、市場で評価されたときには大きな利益を得られる可能性がある。
企業業績も安定していることも多いので、配当金でも利益を得られる。
短期間で売買する投機性が少なく、冷静に企業分析をして、選定するため長期投資に適している。コロナ相場で、割安に評価されている企業が多い今こそ、バリュー投資を始めるチャンスである。(記事:森泰隆・記事一覧を見る)