韓国語の通訳士になるには韓国語能力だけを磨いても不十分
2020年5月6日 07:39
韓国語が話せるようになると、将来の仕事に活かしたいと思う人が多いだろう。そして、その能力を活かすための仕事として、最初に思いつくのが『韓国語の通訳士』ではないだろうか。
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韓国語の通訳には、日韓のビジネスをサポートするビジネス通訳、芸能人の通訳を行う芸能通訳、本やK-POPの歌詞を翻訳する文芸通訳など、多くの種類がある。「将来は韓国語の通訳士になるのもいいかもしれない」と思っている人は、現在、韓国語の勉強を一生懸命しているだろう。
しかし、それは少々生半可な考えかもしれない。なぜなら、韓国語の通訳士になるためには、韓国語能力を鍛えるだけでは能力不足だからだ。
韓国語の通訳士になるためには、韓国語をネイティブ並みに話せることはもちろん、通訳としての専門的な知識と、通訳する業界の知識が必要である。
まず、通訳士になるために試験は、『韓国語能力試験6級』に合格している人は筆記試験を免除できる。韓国語を勉強している人は『韓国語能力試験6級』に合格することがかなり高い壁であることがわかるはずだ。ネイティブの韓国人でも専門的な勉強をしないと合格できないほどである。
ここで注目してほしいのは、それだけの韓国語能力保持者だと認められていても、免除されるの筆記試験だけだということだ。筆記試験以外の、『口述』の試験は受ける必要がある。つまり、どれだけ単語の数を知っていても、正しい文法を扱えても、それだけでは不十分ということだ。
韓国語の通訳士に必要なのは『臨機応変な会話力』である。これは韓国人と会話することでしか鍛えられない。さらに、通訳する業種によっては、専門的な知識が必要となる。たとえば、スポーツの通訳をする人なら、スポーツに関する知識、医療に関する通訳を行うなら医療に関する知識が必要だ。
そのため、韓国語の通訳士になるには、韓国語能力を鍛えるだけでは不十分なのである。さて、本格的に通訳士を目指す道のりの大変さが伝わったのではないだろうか。
もしそれでも本気で韓国語の通訳士になりたいのなら、いまのうちから、韓国留学をして臨機応変な会話術を磨いたり、言語以外の専門的な知識を身に付けることがおすすめだ。ぜひ、この記事をきっかけに夢を叶えてほしい。(記事:坂東泰地・記事一覧を見る)