中古車のサブスクサービスとは コロナショックで注目度アップ?

2020年5月4日 07:07

 新型コロナウイルス感染拡大で経済活動の停滞が目立ち、自動車業界も大きな影響を受けている。その中で新しい車の使い方として、中古車などのサブスクリプションサービスが注目を集めている。

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 自動車におけるサブスクリプションサービスは、月々定額で車を借りられるサービスのことで、カーリースの一種である。月々の利用料が低額に抑えられたサービスが多く、普段車を使わないが、アウトドアでの移動手段確保や、仕事の出張などで使用が必要になったときは助かるだろう。ただし契約後に使っている車のメンテナンスは自己負担を要するなど、注意点にも気を配っていただきたい。

 サブスクリプションサービスは、車を借りることがメインである以上、カーリースとイメージが変わらないという人もいるだろう。しかし使える車は提供会社があらかじめ限定しており、ユーザーが選べる自由度は低いといえる。

 サービスを使うこと自体にお金がかかるしくみなので、車の乗り換えで月々の利用料が変わるわけではない。またカーリースには任意保険が基本契約に入っていないが、サブスクリプションサービスでは入っている。保険に関係する面倒な手続きを省略できることに魅力を感じる人も多いだろう。

 新型コロナウイルス感染拡大により、不要不急の外出自粛の動きが強まることで、新車や中古車販売の落ち込みも目立っている。しかし自動車のサブスクは、感染リスクがある人混みを避けながら移動できる車のメリットを生かしながらも、必要なときだけ借りて、いらなくなれば契約を打ち切って返却できる手軽さが人気である。

 料金内容に任意保険も含まれ、自動車税や重量税を求められることもないアドバンテージで、従来のカーリースよりも利用しやすい印象があり、高い支持を受けているようだ。BMWやミニに特化した「NOREL(ノレル)」や、フィット、ヴェゼルなどの人気車種に乗れる「Honda Monthly Owner(ホンダ マンスリー オーナー)」など、すでに独自のカラーを打ち出したサービスが複数登場している。

 コロナショックでカーライフにも変化が起きており、サブスクリプションサービスが自動車業界に新しい風を吹かせそうだ。

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