ビジネスパーソンなら、自分の専門分野で英語力を鍛えよう
2020年5月4日 07:28
英語について尋ねると、「まあ、なんとか、日常会話くらいなら話せますよ」と、答える人がじつに多い。しかしじつは、英語が母国語ではない人にとって、日常会話ほどむずかしいものはない。
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なぜならトピックス(話題)の範囲が広すぎるからだ。今日やったことを話すだけでも、じつに多岐に渡る単語力が必要になる。
それよりもビジネスマンならば、自分の専門分野に関する英語だけを集中的に勉強する方が、よほど効果的ではないだろうか。
前述のとおり日常英会話がむずかしいのは、単語力だけでなく、知らない分野の話がたくさん出てくるからだ。その点、自分の専門分野なら、内容自体はバッチリ。あとは日本語に対応する英語を少しずつ覚えていけばいい。
次からは、専門分野で英語を学ぶための効果的な勉強法について、具体的に説明していく。
■専門分野を学ぶなら、まずは内容のわかる本を精読しよう
専門分野の英語を学ぶなら、まずは「読むこと」だと思う。特に有効なのは「精読」だろう。精読とは文章をじっくりと読み解き、わからない英単語・発音・文法などをきちんと調べながら読み込む読書方法だ。
使用するのは、あなたが内容を熟知している、いわゆる自分にとってのバイブル的な本がいいだろう。その本の原書を読みながら、日本語訳版で、随時わからない専門用語を確認していくのだ。
こういった作業を地道に続けていくことで、徐々に自分の持っている専門知識と英語がリンクしてくるはず。こうなったらしめたものだ。
「専門分野に特化して英語を学ぶ」ことについて詳しく知りたい人は、有名経営コンサルタント神田昌典氏の「お金と英語の非常識な関係(上・下巻)」を一読してみてほしい。
■専門分野の記事を多読する
精読が終了したら、続いて「多読」に挑戦してみてはいかがだろうか。あなたの頭の中には、すでにベースとなる専門用語が入っている。そこで今度は、専門分野の記事を読み漁るのだ。
そうすることで、これまで学んだ専門用語はさらに定着する。また新しい専門用語も、まったくゼロの状態から読むよりも、はるかに理解しやすくなっているはずである。
多読に用いるのはもちろん専門書でもいいのだが、おそらく1冊を読み切るのは相当厳しいはずだ。だから、まずは短めの記事がいいだろう。
おすすめは、ブログ記事を集めた「Medium」というWebサイトだ。タグ機能で好きなトピックを選べるほか、自分の興味があるトピックを検索すると、関連した記事だけが読める。
一つひとつの記事は比較的短めだから、どんどん読み進めていけるだろう。そうやって頭の中に専門分野の英語回路ができてきたら、今度はそれを使って実際に話していけばいい。
いずれにせよ忙しいビジネスマンは、日常会話よりも、自分の専門分野でバイリンガルを目指そう!
参考:https://www.kandamasanori.com/books/708/
参考:https://medium.com/(記事:長谷川カオル・記事一覧を見る)