韓国語が話せないからこそ行く韓国留学
2020年4月30日 07:40
「韓国語が話せないから韓国留学には行けない」という意見をよく耳にする。たしかに理解できる。韓国で生活するのに韓国語が話せなければ、苦労するだろう。
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例えば英語であれば、学校教育で学習してきたことで、多少であれば読み書きや会話が出来るようになっているだろう。だからこそ、英語圏に留学に行ったとしても、全く何も分からないと言うことは少ないはずだ。
韓国語は学校教育で習うわけではない。読み書きも1から始めなければいけないだろう。韓国留学では、授業ももちろん韓国語で行われるため、韓国語が分からなければ授業すら理解できないということになる。はたしてそのような留学に意味はあるのか?、と考えてしまうことも、いか仕方ないだろう。
だが韓国留学をするために、必ずしも韓国語が話せる必要はないと言える。その理由は、韓国語で日常生活に必要な単語数はごくわずかである点と、スマホが普及している点だ。
まず、韓国語の日常会話に必要な単語数は2000語だけだと言われている。これは、1日に10単語ずつ覚えれば200日後には、マスターしている計算になる。1年間韓国語を勉強している人なら、2000語はすでにマスターしているかもしれない。
とはいえ、「2000単語も覚えなければいけないの?」と、このハードルも高く感じている人もいるだろう。たしかに、2000単語と聞くと途方もない数字に思える。しかし、実はコミュニケーションをとるだけなら2000単語も覚える必要はない。
たとえば私の場合、韓国留学に行った当初は、「ありがとう」「こんにちは」「大丈夫」「これください」のこの4単語だけでほとんどのコミュニケーションをとっていた。「本当にこれだけで生活ができるの?」と信じられない人もいるだろう。
だが、私たちはすでにノンバーバル・コミュニケーションのスペシャリストだ。ノンバーバル・コミュニケーションとは、言葉を使わないコミュニケーション方法のことである。つまり身振り手振りや表情のことだ。
たとえば、嬉しい時に笑ったり、悲しい時に泣いたり、大きいものを表す時は腕を使って大きさを表現したり。これだけであなたの伝えたいことは伝わる。
では、携帯を契約する時や不動産を尋ねる時など、細かい情報を伝えたい時はどうすればいいのだろうか。さすがに4単語やノンバーバル・コミュニケーションでは伝えられない。しかし、そんな時は『スマホの翻訳機』が大活躍する。
グーグル翻訳を駆使すれば、韓国に限らず世界中のどこででも生活できるだろう。実際に私もグーグル翻訳には大いに助けられた。韓国語の授業では辞書代わりに使い、日常生活では通訳に使った。さすがに韓国でアルバイトをする予定の人は助けてはくれないが、韓国留学での生活程度なら容易にこなせるだろう。
そして、そういった生活をしていると自然と韓国語が話せるようになる。なので、「私は韓国語が話せないから留学に行かない」ということは、とてももったいないことだと思う。「留学に行ったおかげで韓国語が話せるようになった」が現代の正しい順序なのではないだろうか。
この記事を読んでくれたあなたには、ぜひ韓国語が話せない状態からでも韓国留学に挑戦してもらいたい。(記事:坂東泰地・記事一覧を見る)