日米欧各国の中銀政策に注目 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子)
2020年4月28日 11:49
*11:49JST 日米欧各国の中銀政策に注目 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子)
皆さん、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーター馬渕磨理子です。
【馬渕が気になった3つのポイント】
・日米欧各国の中銀政策委員会に対する反応
・先週末に観測されたユーロ売りポジションの買戻しの動き
・5月10日のOPEC電話会議を意識した原油価格の動向
まずは、先週のマーケットを振り返ってみましょう。
ドル/円は週を通じて『107円台半ばから後半を中心』とした、『上下77銭の狭い値幅での取引』となりました。レポートでは、『日米欧の金融政策会合を控え、明確な方向感を見出すことのできない中、ボラティリティーが低位で推移するなど動意に乏しい値動きに終始しました』と解説されています。
また、『23日のEU首脳会議でのEU復興ファンドを巡る「大筋合意、詳細は先送り」が嫌気され、ユーロが一時3月24日以来の1.0727ドルまで下落するなど、ユーロ売りポジションの積み上がりが週末にかけて買い戻されたこともドル円の上値を抑制』したこともレポートでは伝えられています。
さて、今週のマーケットはどうなるのか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。
レポートでは、『今週は27日の日銀政策決定会合に続き、29日の米1−3月期GDPおよびFOMC、さらに翌30日にはユーロ圏の1−3月期GDP及びECB理事会などの注目イベントに対する反応を受けて、ドル/円は先週末までの107円半ばを挟んだ膠着相場から脱却し、明確な方向性を見出すことが出来るか注目されます』と伝えています。
また、『先週末に見られたユーロの対ドルの買い戻しの動きが継続するのか』にも注目を向けています。さらに、『米国の景気対策やFRBの資金供給策などとEUとの対応力に違いが鮮明にあることも、対ドルでのユーロ売りの一因として意識されるだけに、今週もドル/円は4月15日の106円93銭を大幅に下回る円高の下値支援になるかもしれません』と述べています。
NY原油価格が20日に『世界的な景気減速懸念を背景に史上初のマイナスまで下落したことが対資源国通貨でのドル買いにつながりました』が、『5月10日のOPEC電話会議での追加減産の動きなど、思惑を含めた原油価格の動向も引き続き注目されます』と原油動向についても言及しています。
その他、『今週のFOMCでは政策金利を実質的な下限である0.00%~0.25%に据え置くと同時に、これまでの指標悪化を声明に盛り込み、必要に応じて一段と政策を講じる姿勢を強調すると思われる』『ECB理事会でも現時点でマイナス金利の深堀りへの言及の可能性はないと予想される』など各中央銀行政策の見通しを紹介し、考察しています。
参考にしてみてくださいね。
上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子《CN》