家飲みの新サービス次々と 新型コロナ対策の外出自粛で
2020年4月28日 18:26
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため外出自粛要請が行われる中、スマホやパソコンのアプリを使って画面越しに会話しながら酒を飲む「オンライン飲み会」や流行しているが、企業の間でもオンラインを使って「家飲み」を楽しめるサービスを提供する動きが広がっている。
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家にいながらスナックや高級ホテルで飲んでいる雰囲気を楽しんだり、オンライン飲み会の参加者をマッチングしたりと、家での飲酒を少しでも盛り上げようとのサービスで、今後、ビジネスとして定着していくかどうかも注目だ。
スナックの店舗と自宅をオンラインで結び「バーチャルスナック」を楽しめるのが、USEN(東京都品川区)やホットランド(東京都中央区)などが始めた「スナックタウンβ版」。実際のスナック店舗にライブ配信器材を設置し、ユーザーはスマートフォンでアクセスすれば、店に足を運ばなくともスナックにいるような雰囲気を味わえる。
利用には事前にチャージしたポイントが必要で、30分1000ポイントから。ライブ中、スナックのママにギフト(投げ銭)を送ることもできる。同時に利用できるのは4人まで。
現在は試験運用で1店舗、2人のママで運営しているが、現在加盟店舗を募集している。30店舗までは初期費用、月額費用無料で提供するという。サービスの利用や加盟の問い合わせは「スナックタウン」へ。
高級ホテルの雰囲気を味わいながら酒を飲みたいという人には、ホテル「アンダーズ東京」(東京都港区)が店内画像やBGMなどを配信する「おうちでホテル体験」を提供している。
提供するのは、店内の映像やラウンジ内で実際に流されているBGM58曲。自宅でもつくることのできる前菜とカクテルのレシピも紹介している。これらの視聴はすべて無料で、公式SNSから利用できる。同ホテルでは「オンライン飲み会やオンラインデートで、ホテルのラウンジで過ごしているような気分を味わってほしい」としている。
また、「オンライン飲み会をしたいが相手がいない」「参加してみたい」という人たちが仲間を探せるサービス「だべろー」を、インターネットサービスのagentmall(エージェントモール、京都市下京区)が開始した。
同社は、一般の人たちに買い物代行人となってもらいユーザーに商品を届けてもらうサービスを、2021年4月から開始する予定で、自粛要請が長引く中、同様のシステムを使ったマッチングサービスを始めることにした。
サービスは無料の会員登録をすれば利用が可能で、飲み会を主催したい人は飲み会の内容や日時、参加方法などを登録して参加者を募集。参加したい人は、飲み会の一覧画面から、参加したいイベントを探すことができる。
ほかにも、タレントと有料でオンライン飲み会ができるイベントを企画する企業もあり、今後もオンライン飲み会関連のビジネスが続々と登場しそうだ。