現代のクルマを簡単にパワーアップ、HKSパワーエディターが続々登場
2020年4月28日 16:45
エッチ・ケー・エス(HKS)は、カプラーオンで手軽にブーストアップできるパワーエディターを販売しており、4月に入ってからコペンGR SPORTS、スカイライン(RV37)、ジェイド(FR5)に続き、エクリプスクロス(GK1W)を新たにリリースし対応車種の拡充を図っている。
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パワーエディターとは、現代のダウンサイジングターボ車のターボ加給圧を簡単に上げることができるパーツだ。これを装着するとエンジンパワーが上昇し、走りにメリハリがつけられるとともに、低速時のもたつきを改善させ、気持ちの良い走りができるようになる。
昔のターボ車と現代のターボ車とでは、加給圧の制御方法が異なっている。昔は、ターボの加給圧制御は機械式で単純であったが、現代のターボ車は加給圧コントロールが電子制御化されており、昔のような方法ではブーストアップを行うことができなかった。
これを解決すべく、HKSでは車両の圧力センサにカプラーオンで割り込ませることで、電子制御をコントロールしてブーストアップが可能となった。
通常、加給圧を上げるとECUの燃料供給量や点火時期を補正しなければエンジンが壊れる可能性が高い。それが最近のECUは、エアフロメーター(吸入空気量を信号化する装置)からの情報を得て燃料や点火時期を最適化できるため、パワーエディターによるブーストアップであれば、エンジンを壊す心配がないということだ。そのため、昔のようにECUの補正をする必要がないというメリットがある。
パワーエディターによるチューニング効果をみると、そのほとんどが全体にトルクが増していることが、HKSのデータで見て取ることができる。これは、山道や高速道路の登坂車線でストレスなく余裕の走りができるということだ。
当然、パワーアップすれば燃費が悪くなるのではと危惧する人もいるだろう。しかし、全域にわたりトルクが増大しているということは、低速においてもアクセルを深く踏み込まなくてもクルマは力強く加速する。よって普段よりアクセルを踏み込まなくとも以前と同じ走りができ、ドライバーのアクセル操作一つで、燃費の改善も可能ということになる。
HKSでは、パワーエディターの車種別キットを販売している。クルマのパワーにストレスを感じているなら、カプラーオンという手軽さでクルマの潜在能力が引き出すことができる、魔法の箱を試してみてはどうだろう。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る)