【ドル円・4月第4週】Sell in may? 短期的な下落展開【テクニカル分析】
2020年4月25日 18:58
4月第4週のドル円は、レンジ相場を形成した。
先週は、ドル円相場で角度の支配が分析できるといったが同様の規則性が観察できた。
【ドル円・4月第3週】ドル円緩やかに下落 短期上昇の可能性【テクニカル分析】
現状は、上昇・下落も乏しい完全なレンジ相場である。しかし、5月の相場格言「Sell in May」を想起させるヒントがテクニカル分析で見えた。
今週のドル円について、「レンジ相場の1週間だが、短期下落の可能性がみえる」このような結論となった。
●マクロ環境のドル円
●ミクロ環境のドル円
本記事では、ローソク足チャートからテクニカル分析を行い、ドル円の来週の展望を考える。
【マクロ環境のドル円】長期目線の再認識
ドル円の月足確定まで、残り来週5日の市場営業日のみ。長期的な目線では、3月の月足本値が重要だ。
✔3月の四本値
●始値107.385円
●終値107.494円
●安値101.180円
●高値111.715円
先月の月足が陽線で確定しており、僅かながら上昇優位性も長期目線ではある。これらのマクロ環境の見立てに変化はない。
【ミクロ環境】角度の支配は継続、パターンも見える
「角度の支配」とはチャート上の赤色ラインで描写した平行チャネルである。
ドル円4時間チャートにて、直近の高値と高値を結び、同一の角度でラインを描写すると見えてくる。
現状も平行チャネルの上限が、相場において意識されているのは明確だ。
平行チャネルの上限と、4時間足のサポート領域で「ディセンディング・トライアングル」も見える。
直下には、月足レベルのサポート領域も見え「長期足・短期足」 それぞれで三角持ち合いを形成している。
つまり、ミクロ環境とマクロ環境ではドル円相場が下目線だ。
相場の有名な格言で、「Sell in may (5月は売れ)」とあるが、ドル円に対して有効なのか来週以降の値動きに注目すべきだろう。
来週のシナリオとしては以下を想定したい。
●短期的には下方向へ大きく動く展開
●株価と逆相関し、指数が下・ドル円が上の展開
●ボラティリティの縮小が強化される展開
直近では、下目線に分析できる相場だが世界規模でコロナ対策が報じられている現状だ。1年以上に及ぶともされる本件において、マーケットから資金流出によるボラティリティの低下も考えておきたい。(記事:ゆうき@FX系ライター・記事一覧を見る)