【AIL調査】ファッションECサイトは2019年を上回る傾向、2月からの売上推移

2020年4月21日 18:23

 株式会社アパレルウェブ(東京都中央区、代表取締役社長:千金楽健司)は、同社運営の会員組織アパレルウェブイノベーションラボ(以下AIL)の活動の一環として、取引先を中心とするファッション企業の2020年2月・3月のECサイト売り上げが、新型コロナウイルスの感染拡大によってどう推移しているかを調査しました。調査はアパレル系、ファッション雑貨系の分類に分けたものと、全体傾向を記載しています。指標は売上やサイト訪問数、購入率などを昨年対比(週ごと)で比較しており、推移を追っています。   【調査概要】 調査タイトル   :2020年度ファッション企業における自社ECの推移 調査対象       :株式会社アパレルウェブの取引先を中心としたファッション企業 調査日時       :2020年2月3日~3月29日、2019年2月4日~3月31日の比較 調査方法       :Googleアナリティクスからの数値集計による調査          母数全体、アパレル系EC、ファッション雑貨系ECに分類した傾向調査 全体の推移

 今回の調査対象全体の傾向は、2月の3週目を除いて、売上は昨年を上回っている傾向が全体を通してみられました。一方で、お客様1人あたりの購入金額を示す、客単価は2月の3週目以降、昨年を下回る傾向になっています。各社ECサイト上でセールや割引施策を、前倒しで行ったことが要因として考えられます。 アパレル系EC

 アパレル系ECに分類してみて見ると、昨年対比(伸び率)の平均値は、全体傾向と同じく、2月の3週目に一度落ち込んでいます。2月3週目以降売上は、回復傾向になっています。売上の回復と並行して、訪問数は3月通して増加し続けていることから、外出自粛の波が強まる中、ECサイト訪問客の増加との関係性も見える結果となりました。 ファッション雑貨系EC(靴、鞄、アクセサリー、小物など)

 ファッション雑貨系ECサイトでは、3月2週目に昨年比が一時的に大きく上がり、購入率137%、売上150%になりました。ちょうどこのタイミングに複数企業のクーポン施策、コラボレーションアイテムの販売などが重なったことが要因になりました。その反動から3月3週目の売上は昨年を下回りますが、4週目には再び回復しています。    デジタルの重要性が高まる中、AILはファッション企業を中心とする会員様のビジネスのヒントになる情報やデータを今後も発信し続けます。日本だけでなく、アジア・欧州・アメリカなど世界各国の最新事例や、消費行動の変化などもいち早くお届けしています。 【アパレルウェブイノベーションラボ(AIL)について】 ファッション企業の経営層に向けて“イノベーションのヒント”を発信していくため、アパレルウェブが2017年10月にスタートさせた会員組織。会員企業にはアパレルブランドや大手セレクトショップ、商業デベロッパーなどがいらっしゃいます。おもに3つのサービスを提供しております。 公式ページ:https://ail.apparel-web.co.jp/   1.AIR(アパレルウェブイノベーションレポート) アパレルウェブが持つ独自データや最新ファッション事例をまとめた月刊レポート

2.AIF(アパレルウェブイノベーションフェスティバル) FASHION×MARKETING×TECHNOLOGYを軸に各領域のキーマンを招いて開催するファッション業界に特化したセミナーイベント

3.AIC(アパレルウェブイノベーションキャンプ) AIFよりさらにテーマをより細かくフォーカスし、Webマーケティングや最新テクノロジー情報の少人数セミナーの実施や、ニューヨークを中心に海外のイノベーション事例を直接体験するツアーなどを実施

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