国交省、車検の有効期限を6月1日まで延長 全国で 緊急事態宣言受け
2020年4月18日 09:12
新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けた緊急事態宣言の全国への拡大が16日に決まったことを受け、国土交通省は同日、自動車検査証の有効期限延長を発表した。延長にともなう追加手続きは不要となる。
【すでに1度延長】国交省、車検証の有効期間を延長へ 2月28日~3月末を4月末へ
車検延長はすでに、2月28日から3月31日に有効期限を迎える車検証に対しては、4月30日までの延長が発表されている。今回の新型コロナウイルスをめぐる事態の深刻化を受け、再延長を決めた。車検に限らず必要な手続きのための外出にも、ウイルス感染のリスクが考えられることから、国土交通省が再び救済措置を講じた形だ。
すでに7日に緊急事態宣言を受けている東京、神奈川、大阪など7都府県は4月8日から5月31日までが有効期限となる車検証を対象に、6月1日までの延長が決定している。今回の発表は、残る40道府県への宣言拡大を受け、4月17日~5月31日までが有効期限となる車検証に対し、同じく6月1日まで延長するもの。延長期限までに継続検査を受ければ、通常通りに車を使える。
車検に限らず、生活に必要な手続きを目的とした外出にも感染リスクがあり、不安に思う国民も多いだろう。またディーラーや中古車販売店など、密閉空間では飛沫や接触感染などによるリスクが考えられる。車検目的での来客が多くなれば、密集による感染リスクも高まるかもしれない。特に仕事をしている人にとっては、車検更新時期に週末を選ぶケースも多く、窓口への集中も想定されるだろう。以上の背景から、今回の車検有効期限の延長は緊急のリスク回避という意味合いがうかがえる。
自動車損害賠償責任保険は無条件で6月1日まで更新猶予を受けるが、任意車両保険は車検と同時に契約更新が必要なため、延長措置と関係なく手続きを要する。自身が入っている保険の種類をひととおり確認することが大切で、手続き面でわからないことがあればディーラーなどへの電話やメールでの相談も重要である。有効期限延長に油断することなく、車検更新は計画的に行うよう心がけていただきたい。