普通のサラリーマンが富裕層になるための3つのアプローチ
2020年4月11日 09:56
■富裕層になるための3つのアプローチ
野村総合研究所によると、富裕層の定義とは「金融資産1億円以上5億円未満」(5億円以上は超富裕層)となる。1億円という数字は普通のサラリーマンにとっては気の遠くなる数字だ。
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2019年9月に国税庁から発表された民間給与実態調査によると、2018年度の日本人の平均年収は441万円(男性約545万円、女性約293万円)という結果が出ている。普通のサラリーマンが上場企業の管理職になれたとして、年収1000万円くらいが関の山である。
消費税や社会保険料の負担増加など様々な生活コストが上がっている昨今、サラリーマンを取り巻く環境はますます厳しい。そんな逆風に苦しむサラリーマンが富裕層の仲間入りをするために取るべき3つのアプローチを紹介しよう。
■アプローチ(1)株式投資
まず銀行定期預金などは論外である。大手都市銀行の定期預金の金利は0.01%ほど。1000万円を預けても年間受取利息は1,000円にも満たない。一方で株式市場の平均利回りは2020年3月時点で2.42%となっている(東証一部単純平均利回り、日本証券取引所より参照)。
株価の値上がり期待に加えて配当金も得られることも考えてみよう。
例えばインカムゲインで得られた利益を再投資することによって、次の配当金が増えるという「複利効果」も享受することが出来る。お金に働いてもらって利益を得ることが可能になるのだ。
■アプローチ(2)不動産投資、REIT(不動産投資信託)への投資
ある程度の資金が手元にある人ならば、不動産投資がいいかもしれない。月々の家賃収入は株式投資と比べても大きいものである。ただし物件探しや管理などを素人が行うのは難しいため、良きアドバイザー、パートナーは必須となるだろう。
まとまった資金が手元に無い人、あるいは不動産投資へのリスクが気になる人にはREIT(不動産投資信託)への投資、という選択肢もある。REITとは投資者から集めた資金で不動産を購入し、そこから得られる賃貸収入や売却益などを投資者に分配する投資商品だ。
REITも様々な商品があり、オフィスビル特化型、商業施設特化型、賃貸マンション特化型、あるいはこれらを組み合わせた総合型などがある。またこれらREITは大手企業(三井不動産、オリックスなど)がスポンサーとなっており、信用力が高いことも魅力である。
一口単位から購入でき、10万円以下から投資できる商品もある。4月9日時点の国内REITの平均利回りは5.00%と高い。リスクなどを考えると不動産投資よりREITへの投資の方が安全かもしれない。
■アプローチ(3)スキルアップ、月々の給与を少しでも高く
富裕層になるためのアプローチとして株式投資、不動産投資、あるいはREITへの投資を紹介してきたが、最も重要なのは「投資資金」の確保だ。サラリーマンの強みは月々入金される給与だ。投資資金を少しでも多くするため、スキルを磨き、社内での出世や転職を通じて少しでも給与を高くする努力をしよう。
結論。普通のサラリーマンでも金融商品への投資を通じて富裕層への仲間入りは可能である。銀行に預金するだけでは辿り着けない富裕層への長い道、投資を通じて近道をしてみよう。