廃墟化していた淡路島の「世界平和大観音像」、解体へ
2020年4月4日 11:46
1977年に私人によって建立された平和観音寺の巨大観音像は、建造当時は世界最大の像として話題になったそうだが、その所有者が死去した後は廃墟となり、メンテナンスもされない状況になっているそうだ。そのため外壁が劣化してはがれ落ちるといったトラブルも発生しているとのことで、財務省近畿財務局が解体撤去する方針を決めたという(毎日新聞)。
この観音像および周辺の建物や土地については、所有者の死後に遺族が相続を放棄。企業が一時的に債権を保有していたものの、その企業も最終的に管理を放棄する状況になっていたようだ。その後民法の規定によって2020年3月30日付で国の所有物となったため、国が解体撤去を行なう方針を決めたそうだ。
なお、この観音像の内部は博物館や展望台となっていたが、管理が放棄された後は完全に廃墟化しており、出入り口は破壊され、盗難の痕跡も見られたという。