宮崎の橘百貨店、11月にMEGAドンキとして再オープンへ 5月から順次改装
2020年3月31日 18:07
ドン・キホーテを運営するディスカウントストア大手のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、宮崎県宮崎市橘通西の橘百貨店地下1階と地上1階を5月上旬から順次改装し、11月にMEGAドン・キホーテとしてリニューアルオープンすることを明らかにした。
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橘百貨店は鉄骨鉄筋コンクリート地下1階、地上8階建ての東館、地下1階、地上一部11階建ての西館から成り、売り場面積約2万平方メートル。一時は100億円を超す年間売り上げがあったが、近年は地域の人口減少やイオンモールなど郊外型大型店の攻勢、インターネット通販の普及などから、30~40億円台の売上高に落ち込んで赤字経営に陥っていた。
橘百貨店は1952年に前身の旧橘百貨店が創業した。旧橘百貨店の倒産、イオングループによる再建などを経て、地元資本の橘ホールディングスが運営していたが、2月1日付でPPIHに全株式を売却、PPIHグループ入りした。PPIHは地下1階と地上1階に核店舗としてMEGAドン・キホーテを入居させ、施設全体を複合商業ビルとして再生させる考えを明らかにしていた。
リニューアルに先立ち、4月3日から30日までの間、改装前の売り尽くしセールを実施する。改装エリア以外も順次リニューアル工事を進める計画で、該当エリアごとに店頭で案内を予定している。
宮崎市ではJR九州と宮崎交通が大型商業施設の建設を予定しており、人口減少や若者の百貨店離れが進む中で小売り競争がさらに激しさを増しそうな状況。橘百貨店がこれまで、宮崎山形屋とともに中心市街地の核店舗の役割を果たしてきただけに、地元商業者などからMEGAドン・キホーテに期待の声が上がっている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)