今よりもっと速く読める! 英語を読むスピードを上げる方法

2020年3月30日 07:42

 英語学習を続けているうちに、多くの人がぶち当たる壁が英語を読むスピードではないだろうか。単語や文法学習のおかげで丁寧に読めば理解できるという段階に至っても、それを日本語と同じような感覚でスラスラと読めるようには、なかなかならないものである。

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 英検やTOEICなどの試験では、膨大な文章を読まなければならないが、読むスピードが遅いために時間内に終わらないと悩む人も少なくないだろう。そこで、英語を読むスピードを速くする方法を考えてみたい。

■150~200wpmは必要

 英語を読むスピードを、通常「wpm」という単位で表す。これは、「word per minute」、すなわち1分間で読める単語数のことだ。たとえば100wpmなら、1分間に100語読めることを示す。

 いわゆるネイティブの場合、平均的な大人で300wpmと言われているが、一方、日本人の場合、平均的な大学生で100wpmを超えるかどうかというレベルだ。

 ちなみに、ネイティブの話すスピードは自然な会話で150wpm程度、少し早口になると200wpm前後にもなるから、100wpm程度では自然な会話にも付いていけないことになる。また、英検やTOEICを時間内に解き終えるためにも、読むスピードをなんとか150wpm以上、できれば200wpm程度までアップしたい。

■返り読みや戻り読みを防ぐには

 英語を読むスピードを上げるには、返り読み(英文を後ろから日本語に訳しながら読むこと)や2度読みのクセをなくさなくてはならない。これらを矯正する常套手段として、手や紙などで1度読んだ部分を覆い、目に入らないようにする方法がある。古典的ではあるが、実際、これがベストな方法だろう。

 もちろん1度読んだだけで英語の語順通りに理解できるレベルにあることが前提条件だから、最初から難しい文章に挑戦する必要はない。最初は易しい文章でよいので、一定のスピードで英文を前から後ろへ読み通すことに慣れていこう。これを繰り返しつつ、徐々に手や紙をずらすスピードを上げていけば、150wpm程度に達するまでにそれほど時間はかからないだろう。

■速読訓練用のアプリがおすすめ

 上記の方法でも読むスピードを上げることは可能だが、最近は便利なアプリもある。速読訓練用のプログラムでは「spreeder」が有名だが、今ではそれと類似したアプリも多数出ているので1度試してみてもらいたい。これらはあらかじめ設定したwpmに合わせて自動でテキストを表示してくれるという優れもので、好きな英文を素材として手軽に読むスピードを鍛えられる。

 なかでも、「Speed Reading Touch」というiPhone用アプリはよくできている。有料アプリではあるが、電子書籍を直接アプリにダウンロードできるうれしい機能まで付いており、使い勝手に優れていておすすめだ。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る

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