メルセデス・ベンツの歴史や安全性伝えるWeb番組 4月から配信
2020年3月27日 16:48
メルセデス・ベンツは、同社の歴史や開発秘話、そしてメルセデスの安全技術をテーマとした新しいWeb番組を、4月8日よりYouTubeで配信開始する。創業者カール・ベンツの妻ベルタと、衝突実験から生まれた衝突人形オスカーがナビゲーター役となっている。
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メルセデス・ベンツの歴史は、1886年1月29日、世界初の自動車として知られる原動機付きの三輪車にドイツ政府から特許の許可が出たことに始まる。以来、「人の命より大切な物はない」という思想のもと、クルマそのものだけでなくクルマを動かす「人間」も見続け、開発を行ってきた。
1959年には、世界で初めて衝突吸収構造ボディを量産車に採用。このボディは、ドイツのジンデルフィンゲンにおいてクラッシュ・ロールオーバーテストを開始。正面衝突だけでなく側面衝突も独自の実験方法で行うなど、数多くのテスト項目がこの地から生み出される。これにより急速に安全性能技術が高まった。
1969年には実際の事故現場に開発部隊からチームを派遣し、事故の原因分析とデータの収集を実施。これにより、実験では見えない損傷の事実が明らかとなり、エアバッグやPRE-SAFEブレーキの発明につながった。
その後、1978年にABS、1981年にシートベルトテンショナー、1989年にESP横滑り防止装置、1998年にレーダーセーフティ、2002年にPRE-SAFE、そして2018年にはMBUX(Aクラス)が搭載された。
これらの歴史やメルセデス・ベンツの開発については、多くの人には知られていない。今回、より多くの人たちに自動車の安全について知ってもらうため、動画配信が開始される。
動画以外にもメルセデスでは、2020年1月1日からプレオーダーシステムを開始。6月30日までに対象の車種を新車で成約すると、レーダーセーフティパッケージ25万円を無料提供している。対象車種は、Aクラス、Bクラス、GLA、CLA、Cクラスとなっており、ウェブ上から申し込みが対象となる。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る)