新型コロナ患者発見にCT検査が効力発揮 過去には財務省による多すぎ指摘も
2020年3月26日 09:25
Anonymous Coward曰く、
日本の医療現場では、新型コロナ患者発見のためのPCR検査を、感染者と接触して症状がある人や肺炎患者などに絞っているが、肺炎患者の発見にはコンピューター断層撮影装置(CT)も活用されている。国内での感染確認例で目立つのが、CT検査で肺炎の所見が認められた後に、PCR検査で陽性となるパターンだという(ZAKZAK)。
経済協力開発機構(OECD)の統計によると、人口100万人当たりのCTの台数で、日本は2017年に111.49台と加盟国中最多。人口当たりのCTの台数は日本が世界一多いとされている。しかし、過去には財務省、日本のコンピューター断層撮影装置が多すぎと激怒していたこともあった。2018年10月の日経新聞記事によると、日本のCT機器台数はOECD加盟国平均の4.1倍だという。そのため財務省は、高額な医療機器の配置が過剰だと批判していた。
イタリアでの新型コロナウイルス感染爆発の一因にはイタリア政府の医療費削減があったと指摘されており(朝日新聞)、仮にCT台数が大幅に減っていた場合、日本の検査効率はかなり悪化していた可能性もあるかもしれない。