ファミマ、値引きや学習教材無料提供などで生活応援 新型コロナ対策で
2020年3月25日 17:25
コンビニエンスストア大手のファミリーマート(東京都港区)は24日、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策で外出を自粛するなどして不便を強いられている人たちを支援しようと、食料品などを通常よりも安い価格で販売する生活支援策を25日から実施すると発表した。同社では「お客様の活気ある日常を取り戻す一助になれば」と話している。
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生活支援策を実施するのは、全国のファミリーマート約1万6600店。期間限定で主力の食料品の値引きを行うほか、マルチコピー機で子供向けの塗り絵や学習ドリルなどを無料で提供する。
値引き販売では、3月25日から28日まで、おむすびを税込み100円(税込み160円の商品は150円)で販売するほか、ファミチキを税込み100円(3月31日から4月6日)とし、パスタ全品を50円引き(4月7日から13日)、「お母さん食堂」2個セットで30円引き(4月7日から5月31日)などとする。沖縄県では、おむすびと「お母さん食堂」の値引きだけとなる。
また、塗り絵や学習ドリルの無料提供は3月25日から4月7日までで、塗り絵や漢字検定(5級から2級)の50問テスト、工作やドリルを楽しめる「たのしーと」を店内に設置されたマルチコピー機で印刷できる。「たのしーと」の内容は毎日変わるという。
ファミリーマートでは「活気ある日常を取り戻すために何ができるのか、全国の加盟店とともに全社で真剣に議論した結果、今回の緊急支援策を実施することになった。店舗では、できる限りの感染予防策を講じたうえでお客様を迎えたい」としている。
政府による小・中・高校への一斉休校要請以降、子供や子供のいる家庭向けのサービスは、他のコンビニでも行われており、セブン-イレブン・ジャパン(東京都千代田区)では28日から料理の食材セット「ミールセット」の割引と配送料無料のキャンペーンを開始する。
ミールセットの利用は事前の会員登録が必要で、注文はインターネットから行い、店頭か配送で受け取ることができる。
また、ローソン(東京都品川区)は3月に3日間、全国47都道府県の学童保育施設におにぎりを無償配布。延べ7163施設、30万7332人の児童に58万4983個のおにぎりを届けた。