英語リスニングのハードル、「音声変化」対策におすすめアプリ3選!
2020年3月24日 11:45
日本語とはかけ離れた英語の発音。とりわけ英語リスニングの聞き取りを難しくするのは「音声変化」だ。前後の単語が固まり、ひとつの単語のように聞こえる。以前、YouTubeでの音声変化の学習方法を紹介した。今回はアプリを使い短時間で基礎を学ぶ方法を見ていこう。
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■簡単な英語が聞き取れない原因は音声変化
こんな状況はないだろうか。
・アナウンサーの話す英語ニュースは聞き取りやすいのに、街頭インタビューになると普通の人の話す英語がわからない
・ネイティブスピーカーと1対1なら英語が理解できるのに、目の前のネイティブ2人の英会話についていけない
・海外のテレビドラマや映画の会話を繰り返し聞いても聞き取れない
・映画やドラマの字幕を見ても同じ発音をマネすることができない
・歌詞が聞き取れずに歌詞カードを見たら、おどろくほど簡単な単語だった
すべては英語の「音声変化」が原因である。音声変化は「短縮ことば」とも言われる。ネイティブは会話の中で単語本来の音とは、違う発音をするのだ。
英語リスニングの上達には、この音声変化を学ぶことがポイントとなる。今回は無料アプリの学習方法を見ていこう。
■Listening Hacker
音声変化の代表的な6ジャンルが学べる。短縮・連結・脱落・同化・弱形・ら行化(フラッピング)を学習できる。
「ら行化」とは、母音にはさまれた「t」がら行の音に変化することで、代表的なのがbutter。発音は「バター」ではなく「バラ」に近い。
アプリのレベルは初級、中級、上級の3つ。やさしい問題が多いため、気軽にできる。解答は単語を並べるだけと簡単である。問題を何度でもリピートして聞くことができる。
弱く発音する「弱形」と一部音声が「ら」になる「ら行化」が難易度やや高めだ。ベーシック問題と確認テストの2種類があるので、すべてをこなすと音声変化をかなりリズムごと暗記できる。
■Red kiwi (レッドキウイ)
短いYouTube動画でリスニングやディクテーション学習。豊富な動画の中から好きなジャンルが選択できる。動画の時間が短いのでちょっとしたスキマに勉強できるのが便利だ。
ジャンルはBBC放送ニュース、ビジネスインサイド、会話表現、アニメ。さらにドラマ「フレンズ」や映画「ハリー・ポッター」のワンシーンなど幅広い。無料アプリでは1回の視聴時間に制限があるが、有料プランに切り替えれば長時間学習が可能となる。
■ディクトレ
英会話問題とTOEIC問題の2種類がある。リスニングスピードを変えられるので、自分のレベルに合わせやすい。初級者から中級者向けで、音声変化の基礎をマスターするのにおすすめだ。
英会話問題は350問、TOEIC問題は100問あるためやりごたえがある。スピードは0.5倍速のスロー再生、標準、1.5倍速の高速と3段階から選択できる。
以上が英語のリスニングを難しくする、「音声変化」対策におすすめのアプリ3選である。レッドキウイ以外は初心者も始めやすい。アプリで手軽に、英語の音やリズムに慣れることから試してみてはいかがだろうか。(記事:鵜飼圭・記事一覧を見る)